ビーオースタジオビジネス対談では、様々な業界からゲストをお招きし、各業界についてのお話やご自身の経験からビジネスに関するメッセージをいただく企画です。
INTERVIEW NO.2 4月掲載
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- 佐々木 一郎
社団法人 中小企業診断協会
東京支部 城南支会 顧問
中小企業診断士 - 昭和19年9月に東京大学第二工学部船舶工学科を卒業し、住友重機械工業株式会社に入社。在職中は川間製造所長、橋梁鉄鋼事業部長を兼任。
- 昭和59年4月に中小企業診断士資格を取得し、各方面にて経営診断に従事。診断例として、(財)東京都中小企業振興公社の設備貸与診断、大田区小規模企業特別融資診断、大田区円高相談並びに経営診断、渋谷区業種診断並びに融資相談、商店街診断、民間企業経営診断、など多数。
- 半世紀に以上に渡り日本の戦前戦後の変遷・推移を身をもって体験してきており、現在は中小企業支援に努力を傾けている。
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- >>今回の対談内容
- 第2回目となる今回の対談は、中小企業診断士として、数々の企業に接してこられた佐々木先生に中小企業の現状と今後の発展について伺いました。
中小企業の現状と今後の発展について
中小企業の一番の問題は、ズバリお金の問題。
[川添]
中小企業診断士として、数々の企業に接してこられた佐々木先生に中小企業の現状と今後の発展についてどのようにお考えになっているか、教えていただけますでしょうか。
[佐々木氏]
ここのところ流行っているM&Aというのは、ある程度大きな会社が対象になっているので中小企業とは言っても特に小企業ですが、あまり相手にされていないように思います。 中小企業の一番の問題は、ズバリお金の問題です。端的に言うと運転資金、設備投資資金を中小企業は持っていないです。資本的に非常に脆弱な体質であるのが中小企業です。
まあ、中小企業と言っても幅が広いのですが、その中でも、中小の中になるとある程度資金力を持っていたりする。
人材もそれなりに豊富だったりします。しかし中から下の小企業になると、人間自体そんなにいないんですね。企業が存続する場合には、当たり前ですがその企業が成り立つための利益がないといけない。
そのような状態を作るためには、人が必要なわけです。そして人を雇うためにはその資金が必要なのです。
そうなると必ず数字の問題が出てくる。中小企業の弱点の一つに非常に数字に弱いということも言えます。中小企業は自分で大体把握できる程度の規模で事業をやっている。その程度の規模なので、例えば男性でも女性でも、仕事の内容はよくわかる、自分の頭でもよくわかっているんだけど、数字でもってこういう状態である、ということでもって把握はしていないんですね。
ところが仕事を抱えていくためには数字が基本なわけです。そして数字によって企業の強いところと弱いところが見えてくるわけ。日本の中小企業の最大の弱点は数字に弱いことでもあります。
したがって逆に言えば、中小企業を飛躍させるためには、数字にちゃんと関心をもち、資金的な問題を考えなければならないということです。
そして自分が飛躍するためにはどこに焦点を当てたらよいかその発想が必要になってくる。たまたま景気が良くて運のいいところは伸びているけど、景気に恵まれないところはすぐに倒産してしまうことになります。まさに経営者的な事業に対する考え方が必要であるということです。
[川添]
先生の場合は特に融資関係がご専門ということもあるので、資金的な相談が特に多かったということもあるんでしょうね。
資金のハードルは確かに中小企業にとってみると、かなり高いハードルですよね。では、その資金的なハードルをある程度中小企業が乗り越えたことを前提に、より発展していくにはどのようなことが重要になってくるのでしょうか?
[佐々木氏]
これも当たり前の話ですが、平たく言えば売上げを上げること。そしてコストを下げること。大原則しかないです。
不況だと売上げは上がらない。そこで業態を変化させながらどうやって売上げを上げていくのか企業の経営者は必死で考えているところです。
多角化という選択肢もあると思うし、どうやって新製品の開発をやるか、そのスパンは?など色んな戦略があると思います。
業界で言うと恵まれているのがIT関係です。製造業の小さいところは恵まれていない。みんな今中国に行ってますからね。したがって中小企業に淘汰の波が押し寄せている。
まあ学者なんかが言っているのは、極論ですが中国を使おうが使うまいが、とにかく新製品が必要なんだと。それのできるところは生き残る、できないところは倒産する。これは学者の説だけど私も確かにそう思います。ただ、新製品ができないところでもまだやれることはありますよ。
内部を合理化して、強みを見つければね。利益は上がっていきますよ。
売上げも上がるんだからね。
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