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VOL.006 「企業におけるブログ活用の本当の意味(その1)」

●ブログ活用の事例

web2.0という概念の中で、「ブログ」というものは切っても切り離すことができません。

2003年から2004年にかけて、シックス・アパート社が提供するムーバブルタイプを中心としたブログが日本で浸透し、世界でも名だたるブログ国家になっています。

国連の統計データによると、世界のwebサイトの80%は英語で記述されているらしいのですが、06年第4四半期にブログにおいてもっとも投稿されていた言語は、日本語だそうです。

ブログ検索会社のテクノラティの調査では、世界に7000万のブログが存在し、1日あたり投稿数は150万、その中で日本語のブログ投稿数が37%を占めていたという調査結果が出ています。

ちなみに順位は以下の通りです。

【言語別ブログの投稿数】
日本語37%
英語36%
中国語8%
イタリア語3%
スペイン語3%

1ポイントの差とは言え、英語の投稿数を凌駕しています。
日本語圏と英語圏のシェアを考えると、この結果は脅威的なものです。

では、このブログに対して日本企業はどのような取り組みを行っているのでしょうか。少し事例を見てみます。

■「みんなの住まい」三井不動産レジデンシャル
http://www.37sumai.com/index.html
住宅購入に関して、興味・関心の時期にあるお客様をターゲットにしており、物件検索サイトやカスタマーサイトは別サイトとして運用している。
既存顧客が住宅を検討している人の質問に答えたり、ユーザーが意見を投票することができたり、創り手側がその想いを語る「創り手の声」などのコンテンツを運用している。
■「Brotherhood」ブラザー工業
http://d.hatena.ne.jp/brotherblog/
ブログシステムは「はてなダイヤリー」を採用しており、ヒラ社員の立場で記事か書かれている。
似顔絵から始まる記事は、親近感を感じさせ、広報からwebデザイナー、開発中の新商品紹介など多岐にわたる。
■「三越コミュニティブログ」三越
2008年7月31日を持って終了
ポータル部分と会員に入った後の会員ブログの部分の大きく2つのサービスで展開している。
企業からの発信コンテンツだけではなく、一般ユーザーは会員登録することにより、ブログを開設することができる。
会員の中から、「感動百貨店レポーター」という企画でレポーターを募集し、三越の記事を書いてもらっている。
■「ファッション大好きセシログ」セシール
http://blog-ladies.cecile.co.jp/
セシールのレディス担当が複数人でブログ更新を担当している。
日常のことを語りながら、商品を紹介しているため押し売り感がなくスムーズにオンラインサイトに誘導される。
企業との距離感が短く感じる文体や言い回しで日常を表現している。
■「ミルクキョロちゃんの放浪記」森永製菓
http://blog.morinaga.co.jp/milkblog/
キャラクターのキョロちゃんが、全国を旅しその模様を掲載しているブログ。
企業サイトとしてキャラクターを全面的に立たせ、運営しているケース。
全国の観光名所なども紹介し、商品以外の情報も提供している。
語尾に必ず「クエ」という言葉を使い、キャラクターブランドを強化する工夫も行っている。
■「ティーダ公式ブログ」日産
http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/
ブログを使ったマーケティングの成功事例として、日本では先駆けのサイト。
書き出しは必ず担当者の名前を使って、「日産自動車の菊池です。」などと表現し、大企業にもかかわらず、個人に訴えかけるような文面になっている。
当初は2ヶ月限定の予定で毎日更新を行っていたが、その後も継続してサイトを運営している。
■「夢×挑戦ブログ」アサヒビール
http://blog.superdry.jp/
夢に挑戦するすべての人を応援するコミュニティと称して、著名人のインタビューを毎週更新している。
何かに挑戦している人を集め、「Dream and Callenge Blog」に参加してもらい、サイトを活性化させている。
■「マヤヤのお料理ブログ」味の素
http://cook.ajinomoto.co.jp/
4人のキャラクターが登場し、料理を紹介していくブログ。
それぞれのキャラクターがお話している設定で、写真もふんだんに使用。
料理に困ったときにすぐに訪れてもらい、PVを高める狙いもある。
■「書評空間」紀伊国屋書店
http://booklog.kinokuniya.co.jp/
書店最大手の紀伊国屋書店が運営する書評掲載ブログ。
大学の研究者や評論家、書店スタッフたちが書評を書き、更新している。
どこで買っても同じ書籍というものに、付加価値を付けて販売している例でもある。
■「10+1 web site」INAX
http://tenplusone.inax.co.jp/
INAXが刊行している「10+1」という雑誌との連動webサイト。
企業情報というよりは、オリジナルメディアとして展開している。
自社メディアのファンになってもらい、建築、住宅関連の需要を喚起している。

代表的なものばかり10本ほど紹介しましたが、どこも何をやろうとしているのか以下の言葉に集約することができます。

☆顧客との中長期的なコミュニケーション

がテーマ、ということです。
誰向けにどんな人が記述していても、企業におけるブログの活用はこのテーマになっています。

そして顧客との中長期的なコミュニケーションを図るためには、差別化が必要です。
差別化できなければ、お客様はそこに来る理由がないのです。

以前のメルマガで紹介したAISASの部分(VOL.002)でも触れましたが、顧客の囲い込みが非常に難しい時代です。
言い換えると、他社との差別化を図ることが非常に難しいのです。

商品やサービスもスペックでも見ていくと、さほど違いがないものばかりです。
コモディティ商品は特にそうだと思いますが、性能や機能ですぐわかる違いを出しにくいのです。

もちろん日本自体が成熟期に入っているからだと思いますし、なのでビジネスキーワードとしてイノベーションがもてはやされるのも 当然だと思います。

中には、任天堂のWiiやアップルのiPhoneのようにイノベーションを体現した商品を提供し、発展しているすばらしい企業もあります。

しかし、そのような企業ばかりではありません。
では、どのように差別化を図ればいいのでしょうか。

そこで使えるのが、「ブログの活用」です。

次回は「ブログの活用」がなぜ差別化につながるのかお話をします。

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