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VOL.015 「webサイト構築、「見える化」のススメ(その2)」

●紙とは違うwebサイトの「見える化」

前回、企業webサイトを構築するにあたり、多大な時間がかかってしまったり、何度も修正を行ってしまったりする根本的な原因は、

「結局どの構築フローの段階でも、webサイトの最終形が想像できない。」

というお話をしました。

しかし、このお話は何もweb担当者の方々のみに言えることではありません。
構築会社の方々も実はほぼ見えていないことが多いのです。
見えている方は、少数ですがいらっしゃいます。
ですが、ほとんどの方が見えていません。

では、どうすればよいのでしょうか?

簡単に言えば、逆を考えればいいのですから、「見える」ようにすればいいということになります。
ですが、企業webサイトにとって、その「見える」とはどういうことでしょう。

  • 詳細な設計書、仕様書?
  • トップページのデザイン?
  • はたまた、似たような他社サイト?

結論から言いますとそれは、「HTML化」です。
webサイトが他の媒体とは違う、決定的な特徴は「ハイパーリンク」です。

前回もお話しましたが、webサイトというのはただページを送る、左右に流していく紙媒体ではなく、どこからもトップページに戻れたり、階層を飛ばしてジャンプできたり、外部コンテンツへのリンクや動的にコンテンツを読み込んだりする、上下左右移動する、立体的な媒体であることが特徴です。

であるのであれば、最初の設計段階でその状態にもっていくのです。
その方法を私の会社では「スケルトン手法」と呼んでいます。

〔web再構築フェーズのスケルトン手法フロー〕
  • 構築に関するミーティング
  • HTMLベースでトップページ以下、ページ制作
  • 原稿は、なるべくアタリでも入れておく
  • 説明など加えた紙でのプレゼンテーションが必要な場合、できたスケルトンをPPTなどにキャプチャーし解説を入れる
  • リンク含めたチェックを行う
  • スケルトンをベースにしたトップページデザイン制作
  • コンテンツ部分のデザイン制作
  • 最後にデザインを当てはめていくコーディング作業

という流れになります。
最初にHTMLコーディングで、全体像を作ってしまうのです。
そうすることにより、張りぼてでもリンクをたどることができ作成初期の段階で、かなりのチェックを入れることができます。

例えば、

  • リンク漏れ
  • 操作性や使用感
  • 導線のチェック
  • コンテンツ漏れの確認

が、あげられます。

デザイン作業から入ってしまうと、どうしてもそのクリエイティブに目が行きがちです。それは当然ですね。
見えるものがクリエイティブしかないのですから。

本当は、何かしらの目的があるはずです。
デザインはその目的を達成するための手段のはずです。
この「スケルトン手法」なら、その目的を見失う確率を極端に下げることができます。

最初に、webサイトができたかのようにシミュレーションができるようになるということです。

また、そこからどんな効果が生まれるかというと、デザイン案の段階で、非常に修正が少なくなります。
スケルトンの段階では、そんなたいそうなデザインがはまっているわけではないのですが、不思議なことにある程度頭の中でイメージができているため、そのような状況が生まれます。

次に、ガイドラインなどルール作りに威力を発揮します。
スケルトンからはじめると、ある一定のルールを作りながら制作することになります。
すると、特に大規模サイトになればなるほど威力を発揮し、今後の更新にも役立てることができます。

たくさんの利点があるので、一部の紹介にとどめますが、最後の利点としては、システム開発が絡んだwebサイト構築には非常に向いているやり方です。

初期の段階で、全体の流れが見えてくるためそれをベースにシステム会社と要件を具体的に共有できるのです。
通常のフローですと、システム開発は非常に遅いスタートになります。
当然工期も後ろに押すことになり、納品までの時間もかかってしまいます。

しかし、プロジェクトの初期の段階からシステム開発を進めることができると、全体のスケジュールがコンパクトにまとまります。
なおかつ、ミスが減りテスト期間を十分に取ることができるのです。

これまでのweb構築のやり方とは、まったく異なったものですが、非常に有効なフローになります。

web構築における「見える化」というのは、紙とは違います。
特性を理解し、適切なやり方を導入することにより、最終的には、求めている結果を手に入れることができると思います。

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