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VOL.019 「企業の動画活用について考える(その2)」

●PIPの有効活用について

前回は、インフラが整ってきたことにより、動画共有サービスの利用回数、頻度が非常に高くなってきているというお話とそれが企業にとっては大きなビジネスチャンスであり、マス媒体ではコストが高すぎることや訴えられる内容に時間などのかなりの制約条件が存在することを考えると、インターネットにおける動画の活用はまさにチャンスであるというお話をしました。

では、具体的な活用方法のお話をしたいと思います。

インターネットという媒体と動画媒体であるテレビとはいったい何が違っているでしょうか?

インターネットは、基本的に自分で情報を“取りに行く”媒体です。自分で何かしら情報取得の意思を持っていなければ、そしてクリックしなければ情報を入手することはできません。

それに変わってテレビという媒体は、“勝手に情報が流れてくる”媒体です。
チャンネル数という制限はありますが、テレビ電源スイッチとチャンネルの選択だけでどんどん情報が流れてきます。

テレビの電源を切らない限り、情報はずっと流れっぱなしになります。

となると、

  インターネット:能動的媒体
  テレビ:受動的媒体

であると言えます。

ところが、インターネットの方では動画インフラ環境が整ってきました。前回の動画共有サービスが花盛りであることがそれを証明しています。

能動的媒体であるということには変わりはないのですが、受動的媒体の特徴をかみ合わせることができるようになったということです。

能動的媒体を対象に情報を入手しようとした場合、行動主体にそれなりの意思がないとその情報にアクセスしにくくなおかつ難しい内容や複雑なことを理解しようとするとその分野の知識はもちろんのこと、インターネット上での操作に関しての知識レベル(リテラシー)が高くなければ、なかなか自分の頭に入ってきません。

皆さんもユーザーの立場で、インターネットを活用したときに例えば、よく読んでるつもりでも内容がいまいちわからないことや途中で疲れてしまい閲覧自体をやめてしまったりしたことがあると思います。

そこで、受動的媒体であるテレビの動画要素を加えてあげることによって、その敷居を下げることができます。

  • テキストや絵の情報だけではわかりにくい。
  • 内容自体が複雑で、わかりやすく説明しにくい。
  • 操作も複雑でわかりにくくなってしまう。

という場面に動画を活用することは非常に有効です。
動画は受動的要素があるので、活用するユーザーからすると“楽”であることも重要です。

能動型+受動型とするので、最後のアクション、どんな結果に誘導したいのかも実装することができます。

活用するものとしては、いくつかあると思います。
前回で紹介した、YouTubeやニコニコ動画など動画共有サービスを活用することもできますが、次の行動にダイレクトにつなげるものとしておすすめしたいのが、PIPという技術です。

Person in Presentationの略で“PIP”と言います。
PIPとは、人物動画によるプレゼンテーションをFlashコンテンツとして展開する手法のことを言います。
テキストや動画で商品やサービス紹介を行いそれを人がナビゲートしていく手法が一般的です。

具体的に公開されている各社のコンテンツをあげてみます。

・トヨタ自動車
ハイブリットカーのプロモーション
http://www.hybridcity.jp/
・オリックスクレジット
オリックスVIPローンカード申し込み
https://credit.orix.co.jp/credit/BOISS/flash_vip_b.html
・JR西日本
J-WESTカード
5つの活用法の紹介コンテンツ
http://www.jr-odekake.net/j-west/nattoku/index.html
・Vodafone
「The Vodafone Journey」ブランディングコンテンツ
http://www.vodafonejourney.com/main_navigation_no_stream.html

事例としては、プロモーションあり、PRあり、ブランディングあり申し込み入力支援ありと、少しずつ目的が違っていますがHTMLの静止画だけでは表現できなかったところをどれも受動と能動のバランスを考え、ユーザー視点で構成されているコンテンツと言えます。

これまでのwebサイトの考え方で、

 “webサイトは、自社の営業マン”
 “webサイトは、自社の会社案内もしくはカタログ”
 “webサイトは、販売員”
 “webサイトは、受付”
 “webサイトは、PR担当”

などという考え方がありました。

これらは、何かしらの成果をあげる目的で展開しています。
PIPを活用することにより、そのやり方次第でより目的を達成できる可能性が高まります。

特に、これからのますます高齢社会になり文字情報だけではどうしてもわかりにくいであるとか理解しにくいという人たちに対しても十分に保管機能を持たせることができ、これまで逃してきたコンバージョンレート(成約率)を高めていくことができると思います。

最近では、モバイルにおける動画活用も行われています。
PCでは、もう取り組んでいい時期だと思います。
伝えにくいコンテンツを表現する場合など、是非検討してみてください。

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