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VOL.027 「ますます増してきた、企業Webサイトの重要性」

●変化の中で、今をどう認識するか

インターネットの世界は、2004年にweb2.0というキーワードが登場し、日本では2005年からブームになり、現在では次のweb3.0はどんなものかと、web上での議論はもちろん、書籍なども出てきています。

web3.0がどんなものであれ、年を重ねるごとに新しい技術やサービスが出てくることに間違いはないと思いますが、それに合わせて企業のwebサイトの重要性というものもますます高まってきています。

例えば、インターネットでwebサイトと言えば、BtoCのwebサイトばかりでした。
いわゆる企業が一般の消費者を対象にしたwebサイトを公開し、運営しているということですね。

しかし、現在はBtoBのwebサイトが非常に元気です。
BtoBとは、対象は情報発信側と同じ企業ということですね。

日本ブランド戦略研究所がまとめたBtoBサイト調査によると、

1位:オムロン(制御機器)
2位:キーエンス
3位:デル
4位:ミスミ(FA用メカニカル標準部品)
5位:SMC
6位:三菱電機
7位:TOTO(建築専門家向け情報)
8位:キヤノン(オフィス機器)
9位:松下電工(照明・電気設備)
10位:松下電工(住宅設備・建材)

という順位になっています。
サイト閲覧の「アクセス経験」やサイト内での情報の充実度や商品の探しやすさなど「ニーズ充足度」の観点から16業種264サイトを評価した結果だそうです。

日経産業新聞によると、調査対象サイトのアクセス経験やニーズ充足度の数値は、昨年調査より上昇する傾向にあったと発表し、日本ブランド戦略研究所の榛沢社長は、「BtoCサイトが一般に受け入れられているのと同様に、企業の購買担当者の間ではBtoBサイトが定着してきたようだ」とコメントしています。

次に技術的側面から見てみますと、webサイトの評価についての変化が現れています。
ニールセンオンラインの調べによると、今年4月の家庭パソコンの総閲覧数(pv)は、前年同月比2.9%減。
総pv数は、2006年4月までは右肩上がりでしたが、それ以降鈍化。
2008年に関しては、先ほど述べましたようにポイントは下がっています。

原因は、以前のように各ページにリンクとして遷移していく形ではなくフラッシュ動画などのリッチコンテンツ、また操作性を高める 「Ajax」技術を利用したサイトが増加していることをあげています。

そうなると、企業側は単純にページを閲覧する「数」にのみ注目するのではなく、どれくらいじっくり閲覧しているか「時間」も評価の対象にしなければ、そのwebサイトの価値を見極めることは難しくなってきています。
「数」の指標が絶対なものではなくなってきているということです。

もう一つ紹介をしておきますと、「HOYA」さんの例です。
日経産業新聞にも掲載されていたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

「HOYA」さんは、自社のwebサイトを8月1日にリニューアルしています。
リニューアルというのは、各社さんやられることなので別に珍しいことでもなんでもないのですが、そのキッカケに注目です。

そのキッカケとは、6月18日の提示株主総会で個人株主からwebサイトの改善要求を受けたことでした。
一般の株主の要求に対して、全面リニューアルとして即対応したというのは珍しいです。

具体的には、文字サイズを従来比で約2割拡大、文字サイズの変更をユーザが選べるようにしたり、ページに統一感を出し視認性を高めるためにサイトの構成とデザインを変更しています。

コンテンツそのものも充実を図り、事業分野ごとに閲覧者からの問い合わせを受け付ける窓口を設けています。

株主総会から約1ヶ月ちょっとで、webサイトをリニューアルしたことになります。
もちろん株主からの要求にこたえていくというのは、企業としてあるべき姿ではあるのですが、

1.まず株主からwebサイトに関する要求がメールなどではなく、株主総会で出てきたこと。
2.それに対して、約1ヶ月という短期間で対応したということ。
3.そして何よりも「HOYA」さんの経営陣がその重要性を認識していること。

が特筆すべきことです。
1.に関しては、webサイトの重要度が増していることを端的に表しています。事業活動の一環として、今回の場合は株主ですが、webサイトにも注目するようになったということです。
各社さんメールやお電話で、色々なご要望を受けているとは思うのですが株主総会という場で、直接このようなご要望が出てくるというのは非常に大きなことです

2.については、企業の対応力になります。
「HOYA」さんくらい大きな企業になりますと、webサイトのリニューアルに最低2ヶ月はかけると思います。
それを約1ヶ月というのは、驚異的なスピードです。
そして、インターネットにおいては、このスピードが非常に重要なのです。

最後の3.ですが、何よりも経営陣がwebサイトの重要性を認識し具体的に行動しているということです。
ここは非常に大きなところです。
大企業のトップの方々の中には、自社のwebサイトをちゃんと見たことがないという方々もいらっしゃいます。
「HOYA」さんは、それどころか、その重要性を認識し行動に移しているということは非常に大きいです。

企業は特にトップがOKしないと動かないわけですからそのトップがwebサイトについて位置づけを認識し、判断しているということは、インターネットに取り組む上でその対応スピードが変わってきます。

以上のような例を見ましても、事業活動におけるwebサイトの役割というのは、ますます大きくなってきています。
そして次にどのような認識で行動を取れるかが、特に中長期的な視点に立ったときに重要です。

中長期的というのは、「戦略」と置き換えてもよいと思います。
webサイトにおける戦略を持っているか持っていないかで今の対応や今後の成長に影響を及ぼします。

環境の変化、技術の発展、企業姿勢という3つのお話をしましたがどれも企業webサイトの重要性が高まっていることを示しています。

もし、皆さんの会社でwebに対しての向き合い方がはっきりしていなければ、一度webサイトについてのみのミーティングからはじめるのも良いかと思います。
取り組む会社と取り組まない会社とでは、数年後ボディブローのように効いてくると思います。

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