ハロウィーンにどれくらいお金をかけている?市場規模はクリスマスに次ぐ約1,345億円

2017年9月21日 11:43 AM

毎年9月も中旬を過ぎると、カボチャや魔女、黒猫をモチーフにしたハロウィーン用雑貨が、小売店やショップのディスプレイで見かけるようになります。年々盛り上がりを見せているハロウィーンは10月31日ですが、すでに一部のテーマパークではスペシャルイベントを開催中。そして地域の交流を目的に、子どもから大人までが楽しめるイベントを企画する市町村もあり、10月末は日本中がハロウィーンで賑やかになることが予想されます。

ハロウィーン関連の商品やサービスなどの売上の合算を、日本記念日協会が算出しています。2016年度の推計額はクリスマスに次ぐ1,345億円と算出し、バレンタイン以上に消費支出の見込める市場として、流通や小売りだけでなく、情報通信分野や産業全般から期待が高まっています

仮装グッズの購入は、100円ショップを利用する人が48.3%

昨年10月に、楽天リサーチが全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行った「ハロウィーンに関する調査」によると、10月の最も印象的なイベントの第1位にハロウィーンがランクインしています。

仮装グッズをどこで購入する(した)かの質問には、約半数が「100円ショップ(48.3%)」と回答しています。そこで100円ショップ「セリア」のウエブサイトをのぞいてみたところ、カボチャのランタンやオーナメント、ウォールステッカーなど、リビングを手軽にハロウィーン仕様にチェンジできるアイテムが充実していました。消費者が100円ショップでハロウィーングッズを購入する背景には、出費は最小限に抑えながら、年に1度のイベントを楽しみたいという本音がうかがえます。

ハロウィーンパーティを自宅で開く予定を立てていたら、メニュー選びは楽しみでもあり悩みどころかもしれません。楽天リサーチが行った「ハロウィーンに食べたいカボチャ料理」という問いに対し、回答は「プリン」が1位という結果でした。

ハロウィーンの献立で迷っている人は、ランキング上位のメニューからピックアップすると、間違いがないのでは。ちなみにプリンの具体例をクックパッドで探してみると、濃厚カボチャプリンが人気を博しています。材料を切り、オーブンで焼くという簡単なステップで完成するプリンに作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

ハロウィーン3大イベントは、原宿、川崎、池袋の3つ

東京ディズニーランドは1997年からハロウィーンを、秋のスペシャルイベントに位置付けて開催しています。それよりも遡ること10数年前、ハロウィーンイベントが日本に定着するきっかけともいえるのが、原宿キディランドの主催する「原宿表参道ハローハロウィーンパンプキンパレード」です。同イベントは日本最大級の仮装パレードとして、1983年から現在まで続いています。今年で21周年を迎える「カワサキ ハロウィーン – ラ チッタデッラ」も日本最大級を誇る規模のイベントです。どちらも仮装パレードに参加するには1,000円の費用がかかりますが、毎回希望者多数のためやむなく締め切られるほど高い集客力があります。

1.原宿表参道ハローハロウィーンパンプキンパレード」
1983年からスタートしたもっとも歴史が深いイベント。家族で楽しめるパレードとして人気です。

2.「カワサキ ハロウィン – ラ チッタデッラ」
1997年から開催されていて今年は、世界的写真家レスリー・キー氏が、キービジュアルを担当し、イベントを盛り上げています。

3.池袋ハロウィンコスプレフェス
2014年から開始。コスプレイヤーの仮装の完成度が高く、ニコニコ生放送で全世界へ向けて生中継されることで話題になっています。

消費大国アメリカでは、ハロウィーンにいくら使ってる?

ハロウィーン消費で記憶に新しいところでは、2016年に過去最高の消費支出を記録したアメリカの話題です。全米小売協会が発表した過去の消費動向と、その内訳について紹介しましょう。2016年10月の時点で、8.4billion (約919億円) と過去11年の調査の中で1番多い支出を試算し、全体の67%の人が仮装のための衣装を購入。これが内訳の3.1billionと総支出の4割強を占めています。次にキャンディやお菓子は94%の人が買い求め、総支出の3割ほどの数字になっています。そして調査対象の70%の人が家をハロウィーン仕様に飾ると回答。またグリーティングカードは35.4%が購入するという結果でした。

SNSでハロウィーンの情報交換、楽しみ方も細分化

ハロウィーンが全国区で知名度を得るようになって、20年も経っていないと思われます。お祭りとコスプレ好きの日本文化と、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSが追い風になって、外向きのハロウィーンイベントは過熱する一方ではありますが、内向きで楽しむ人も増えています。たとえばハロウィーンのプライベートパーティに参加する、家庭でハロウィーン料理を楽しむ、コミュニティの中で仮装写真を撮り合うなど、楽しみ方も細分化しています。

最後にとっておきの情報をお伝えします。ハロウィーン限定商品やメニューをチェックしたい人は、Instagramのハッシュタグに「#ハロウィン限定」を。ハロウィーンコスチュームで迷っている方は、「渋谷ハロウィン戦場カメラマン」で検索し、2017ハロウィーンの参考にしてみては。お友達との「#オソロ」や「#フタゴコーデ」がさらに仮装を盛り上げてくれそう。かわいい女子のハロウィーン風景写真を見たい方は、「#ハロウィン女子会」がおすすめです。

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ラジオ離れはホント? 聴覚メディアのファン作りと広告の関係性

2017年9月19日 11:16 AM

先にテレビの視聴が減っていることをお伝えしましたが、ラジオを聴いている人は増えているのか、減っているのか? そして、ポッドキャストの需要はあるのか。
実際に、ビー・オー・スタジオの全スタッフを対象に質問をしたところ、1週間に1度以上ラジオを聴く人は1割にも満たず、ポッドキャストにいたっては、毎日ポッドキャストを聴いている1人を除き、ダウンロードする人はいませんでした。

日本では今年の6月末にTBSラジオが「ポッドキャスト」を終了し、独自のチャネルでストリーミング配信をしていくと発表。リスナーの間で大いに話題になりました。ポッドキャストを含め、オーディオメディアの影響力は依然として大きいものであることが周知されたのです。

視聴率に比べ、聴取率はあまり話題にされない日本と違い、アメリカではラジオやポッドキャストの ‘Listening rate’(リスニングレート) は簡単に見つかり、州ごとのラジオ局の広告費も開示されています。さらにここ数十年、全米のラジオの広告費は目立った落ち込みもなく、高い水準をキープしています。具体的な報告を交え、その背景をお伝えします。

米国ミレニアルズのラジオ離れは本当か?

ちょうど2008年のリーマンショックの頃に社会人を迎えたミレニアルズは、10代からスマホを持ち、インターネットに慣れ親しんだ最初の世代です。消費に対して他の世代と指向が違うことで、マーケッターは彼らを囲い込むためのPRに時間と労力を費やしています。
ミレニアルズはラジオを聴かない、音楽はストリーミングサービスを利用し、しかもダウンロードではなくオンデマンド型を選んでいると、2016年の米フォーブス誌で寄稿文を公開していました。一方、ニュースジェネレーションの記事では、ミレニアルズの92%が毎週決まったラジオ番組を聴いているという統計結果を載せています。

ラジオ広告のプログラマティックAD(運用型広告)移行

人力オペレーションではなく、プログラムによって運用される「プログラマティックAD」が日本でもようやく認知され、浸透しつつあります。米国ではすでにプログラマティックADの有用性に高い注目が集まり、採用するケースが増えています。すなわちメディアと出稿するクライアントが1つのプラットフォームでつながることで公正に取引され、かつ高い費用対効果の得られる運用型広告として、インターネットマーケティングの主流になりつつあるのです。

そのプログラマティックADが、ラジオ広告の分野でも存在感を示す調査資料を、今月アメリカのメディアソリューションカンパニー「ワイドオービット(WideOrbit)」が公開しています。そこで上がった数字は、すでにプログラマティックADの出稿は3割、配信するラジオステーションは46%あるという結果でした。リスナーへの新しいアプローチにプログラマティックADが有効と見られ、高く評価されているのです。その理由には、ラジオの聴取率が安定した人気を誇り、地方のラジオ局でもローカルな話題や番組を積極的に企画し、着実にファンを増やしていることにあります。公共放送局に対しては、地元リスナーからカンパがあったり、また欄塩番組の中には独自のシンジケートを組み、ジャーナリズムを生み出すプログラムも存在したり、さらにその活動をファンが支援するという例も見られます。リスナーの指向を把握しやすく、広告がターゲットにまっすぐ届くラジオ広告は、出稿する側にとっても透明性の高い広告料と製作費を抑えられるというメリットがあるのです。

ポッドキャストのリスナーは10年前の2倍に増加

米ニュージャージー州にあるエジソンリサーチは、LAのトリトンデジタルと共同でポッドキャストユーザーの調査を行い、今年の4月に資料を公開しています。調査結果では、ポッドキャストのリスナーは年々微増。2017年度は昨年と比べ3%増えています。驚くことに、聴取者の44%をミレニアルズが占め、彼らはスマホのポッドキャストアプリでAM/FMラジオを聴いているという結果が得られました。



どれくらいオーディオリスニングに時間を割いているかという調査では、1時間~3時間が最も多い36%、その次は3時間~5時間の22%です。10時間以上というリスナーも15%存在します。そしてポッドキャストに登録をしている数の調査では、番組数2つが24%。4~5登録している人が20%、次いで3番組は19%でした。
ちなみにビー・オー・スタジオにいる自称ポッドキャストのヘビーリスナーの登録番組数は5つ。FMやAMもたまに聴いているが、ポッドキャストではなくラジコのアプリを使用しているとのこと。

以上の報告は、ポッドキャストのリスナーを対象にした数字です。実際4月の調査時には、エジソンリサーチとトリトンデジタルは、全米在住の無作為に選んだ12歳以上、2,000人に電話(固定電話51%、携帯電話49%)で聞き取りを行っています。
以下はオーディオデバイスで「聴覚」を占有するオーディオソースを、サンプル全体とミレニアルズとで比較した図になります。

左図は13歳~34歳、右図は調査対象全体です。米衛星ラジオ最大手シリウスXMはミレニアルズで1%に減少していますが、ポッドキャストを聴く割合は増えています。

Google Playでもポッドキャストが聴ける?

日本でもGoogle Play Musicでポッドキャストを探し、再生できるようになったと、一部のブログやニュースサイトでは報じていますが、公式サイトでは「米国とカナダのみ」と注意書きがしてあります。とはいえ、番組によってはアンドロイド用アプリをPlayストアからダウンロードして聴くことができます。

若者のラジオ離れ、と言われていますが、根拠はどこにあるのか見定める必要があります。日本の場合、ラジオから遠のいているのは若者ではなく、深刻なスポンサー離れをリスナー減少に転嫁しているのでは? 別の角度から俯瞰すれば、人気声優がパーソナリティを務める番組や、芸人の深夜ラジオは熱心なリスナーに支えられ盛り上がっています。
今後リスナーをターゲットにしたマーケティングについて、米国の事例とともに紹介していく予定です。

日中に眠気を感じている人は8割以上!ぐっすり眠れる寝室の条件とは?

2017年8月30日 12:23 PM

午後の仕事をスタートしようとデスクに戻ると、まぶたが重く、作業がはかどらないという経験はありませんか? 昼の2時前後は眠気を催す時間帯と言われています。眠気が長く続くと仕事にも影響を及ぼします。睡眠マネージメントは、働くオトナの大きな課題の1つです。

眠りにまつわる悩みや困りごとを軽減するために、2017年3月に原宿で限定開設していた「ネスカフェ×フランスベッド 睡眠カフェ」は、待ち時間が出るほど賑わっていました。人気の睡眠カフェが、今度は「ネスカフェ×全日本ベッド工業会 睡眠カフェ」という名前で、銀座のCHAIRSに8月31日~9月9日の間オープンします。トピックスは500円で最大3時間仮眠ができることで、早くも注目を集めています。

日本人の平日総平均睡眠時間は7時間29分。昭和61年から減少傾向

調査会社クロス・マーケティングが平成28年4月に行った、睡眠の満足度の調査によると、日中に眠気を感じている人は8割以上という結果が報告されています。その背景には、職業やライフスタイルによって満足のいく睡眠時間を確保できない事情があるようです。総務省の調査では、日本人の平日総平均睡眠時間は昭和61年から少しずつ減少しており、平成23年は7時間29分と報告されています。転職やライフスタイルを大きく変えることで睡眠時間を確保することが難しい人は、寝室と就寝前の習慣を見直して睡眠の質を上げる方法が現実的かもしれません。

寝室に適した色は、ブルー&イエロー

イギリスのホテルサイト「Travelodge」で行われた2,000人を対象にした寝室の色別に睡眠時間を計測した調査によると、睡眠時間の多い(=長く眠れる)寝室の色は、上位3位から、ブルー、イエロー、グリーンという順番であることが報告されています。この集計による最も睡眠時間が短かったのは、神秘的で想像力を掻き立てる色として知られるパープルでした。

インテリア製造小売店aflatのウェブサイトによるとインテリアのカラーコーディネートを行う際は「ベースカラー」、「メインカラー」、「アクセントカラー」の3色を決めて配分を考えるのが色彩計画のポイントと記載されています。ベースカラーとなる床・壁・天井など室内の面積の70%を占める色には、基本色の白、ベージュ、アイボリー(乳白色)を用います。続いてベッドルームの印象を左右するメインカラー選びをしてみましょう。カーテンや壁紙、ラグなど全体の25%ぐらいの配分になることを想定し、ここは寝室に適した色という調査結果にならって、ブルー&イエローを使ってみては。最後にアクセントカラーは、ポイントにする色です。空間全体に変化をつける役割があります。クッションや壁紙の一部など寝室の5%の割合で配分し、遊び心を加えてみましょう。寝室全体の模様替えはハードルが高いという人は、手軽に取り入れられる、枕カバーやシーツの色を変えてみるのもおすすめです。自分らしさを追求したい方は、Pinterestの寝室コーディネートを参考に、映画のワンシーンに出てくるような寝室を目指してみては。手軽に部屋の印象を変えられる壁紙も部屋の雰囲気ががらりと変わって一気におしゃれな寝室に仕上がります。輸入壁紙専門オンラインショップWALPADIYインテリアショップDecor Tokyoなどが人気です。

今すぐやめたい!睡眠を邪魔する2つの習慣とは?

寝室に雑誌や、パソコン、書類などを持ち込んでダラダラ過ごす空間にしていませんか?「寝室は寝る場所」と意識づけることは、寝つきを良くして深い睡眠へ入るための重要なステップです。寝室で仕事やネットサーフィンをする行為は、就寝時間を遅らせることはもちろん脳を興奮させてしまうため、睡眠には悪影響です。寝室はシンプルに寝具と足元を照らすフットライトだけ。書類やパソコン、雑誌などはリビングへ移動させましょう。就寝30分前は、ほのぐらいリビングゆったりと過ごし、うとうとしたらベッドに移動しましょう。この習慣を身につけるだけで翌朝の熟睡度が違うはずです。ついつい夜更かしをしてしまう人は、眠りにつく時間から逆算してアラームを鳴らす習慣を取りいれてみては。この音が鳴ったら入浴し、身支度を整えるなどルールを決めましょう。

寝ながらのスマホ操作もNGです。夜になると睡眠物質のメラトニンというホルモンが多く分泌され、体温を下げて眠くなります。スマートフォンのブルーライトを浴びる行為は、メラトニンの分泌を妨げる原因であることがわかっています。就寝時は、テレビやパソコン、ラジオの音、豆電球のスイッチもオフにして眠りにつきましょう。スマホの充電器は寝室以外の部屋にセッティング。メールをしたいときは、寝室以外の場所で操作する決まりを作ります。夜スマホから朝スマホへ変えることで目覚めもスッキリします。

光を味方にすることが快眠の新常識!日中眠る人は遮光カーテンを。朝起きられない人は、光目覚まし時計を

人の体内時計は、24時間と10分程度ということが分かっており、地球時間の24時間に調節しているのが光です。光を浴びることで体内時計のスイッチが押され、身体が目覚めます。夜勤明けの朝から昼にかけて睡眠をとる人は、朝方帰宅途中は、サングラスをかけ、遮光カーテンをひいた部屋に戻ることで光を遮りましょう。光を遮ることで体内時計の目覚めのスイッチが押されることを防止し、日中睡眠をとるというリズムに体内時計を整えてくれます。睡眠不足で起きられないという人は、光で起こしてくれる「光目覚まし時計」が目覚めを助けてくれます。起床したい時間の少し前からライトが徐々に明るくなっていくという仕組みで、医療機関でも体内時計がずれて朝起きられない人には光療法器具が活用されています。

9月3日は睡眠健康推進機構が制定した秋の睡眠の日です。睡眠の特性を知って仕事やプライベートのパフォーマンスを上げてみてはいかがでしょうか。

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デスクトップ広告の減少、クリック率を決めるモバイルUXの重要性

2017年8月2日 8:50 AM

先週、オンライン広告の調査で興味深い数字が公表されました。ソーシャルメディア上で展開する動画広告への出稿は、テキスト広告や静止画のバナー広告などすべてを含めた広告の、実に30%を占める。そして検索におけるインプレッション数の60%が、ETA(拡張テキスト広告)に着地しているとのこと。
このリポートを発信したのは、イスラエルのテルアビブにグローバル本社を置くKenshooです。Facebookのマーケティングパートナーとして有名な同社は、検索連動式マーケティングプラットフォームをはじめ、デジタルマーケティング界で先頭を走り、個々の企業に合わせてテーラーメードしたAIソリューションを提供し、昨年はフリマアプリで日本国内最大のユーザー数を誇るメルカリが、同社の検索連動型広告の管理ツール「Kenshoo Search」を採用したことで話題になりました。今年の春、日本に営業拠点を置き、グローバル展開を急ぐ企業や広告業界に向けた提案を本格的に始動しています。

テレビ広告を凌駕するオンライン広告

マーケティングプラットフォームのグローバルリーダーKenshooのリポートによると、モバイル向けの広告費はソーシャルメディアで51%、検索型広告は45%ともに増大しました。

これとは別に、ロンドンに拠点を置くサービスファームのPWC(プライスウォーターハウスクーパース)の今年5月に発表した年次リポートによると、2016年から2021年を通じてデジタル広告の年平均の成長率は9.9%で伸びていくと予測。これに伴いオンライン広告は2021年までに116億ドル (約1兆2,840億円) 、テレビ広告のおよそ1.5倍の規模に拡大するとみています。

実際に、オンライン広告の隆盛で米国テレビの広告収入はどれだけ影響を受けているのでしょうか。広告調査会社のSMI (スタンダード・メディア・インデックス) の報告するところでは、2017年の第2四半期はアメリカの広告市場全体が前期比較3.8%成長であるにもかかわらず、テレビ広告は0.8%下がっており、対するデジタルメディアは11%の収益を得ています。

テレビ広告とオンライン広告、キャンペーン出稿の価格差

オンライン広告は、、ペイド(Paid)とオーガニックの2つに大別できます。ペイド広告は、配信する期間や場所にもよりますが、テレビ広告より低い予算で出稿ができます。オーガニック広告は検索エンジンやSNS経由でユーザーにアプローチする方法で、出稿する側は費用面で負担を強いられることが少ないため、多くのキャンペーンではペイド広告と両立して行われています。
ごく短い期間に多くのオーディエンスにリーチできるテレビ広告の場合だと、キャンペーンではスポットの広告を掲載しています。オンライン広告だと掲載する「スペース」と「期間」で予算が変わり、一方のテレビ広告ではコマーシャルの秒数と期間、そしてゾーンにより数百万円から億まで投じられています。

ソーシャルメディアのインプレッション数はマイナス

出典:https://www.facebook.com/business/ads-guide/

先のKenshooのレポートでは、ソーシャルメディア全体でインプレッション数が前期より減少した理由に、デスクトップ広告の出稿自体が少なかったことにあります。とはいえソーシャルメディアのCPM (インプレッション単価) とCTR (クリック率) は増え、前年度と比較すると前者は39%、後者で31%向上。とくに「カルーセル広告」のCTR増が顕著であることが報告されています。

日本でもカルーセル広告への注目度は非常に高く、専門に扱うエージェンシーも増えてきています。SNSの各プラットフォームは「読み込むスピードの速い順」にユーザーへ広告を誘導するテクニックを取り入れるなど、モバイル向けのUXを日々改良しています。
魅力的なヴィジュアルで興味をひき、認知度を拡大。SNS広告なら、ターゲット層にまっすぐ届くよう設定することも可能なことで、急速に拡大。ただしサービスの内容や商品をわかりやすくレイアウトした画像でなければ、クリックしてもらえないことも考慮しておかないと。日々のディレクションのスキルアップとクリエイティブのレベルアップが必至になりそうです。

最近、映画観てますか? 夏休みは涼しい映画館で「話題作」を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

2017年7月18日 5:19 PM

日本映画製作者連盟によると、昨年度に映画館へ出向いて映画を観た人は、前年の2015年に比べ1,355.8万人増え、1億8,018.9万人の入場人員数になったことを公表しています。加えて2016年の映画興行収入も前年より約183億円アップの2,355億円に達し、うち邦画収入は63%に上っています。

2016年8月に公開された新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」は、興行収入235億円(2017年1月時点、150日間成績)で、海外でも多くのファンを獲得し、IMDb (インターネットムービーデータベース) による評価でも★8.5と高レートをつけ、現在もスマッシュヒットを継続しています。

さて、そんな「君の名は。」が、20代男性の4人のひとりがリピートをしている映画だと、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション (以後NTTコムリサーチ) が報告をしています。
NTTコムリサーチは、日本全国の下は10代から、上は70歳以上を対象に「映画館での映画鑑賞」についてのアンケート調査を2012年から実施しています。今年6月末に公開された2017年度の調査結果では、「君の名は。」とは別のアニメ作品が、SNS経由の映画に対する応援メッセージとレビュー拡散がカギとなり、異例ともいえるロングランを記録していることにも触れています。
それでは、さっそく調査結果について紹介をしていきましょう。

映画館で鑑賞する人は全体の4割に満たない

「映画館での映画鑑賞」調査では、昨年の6月から今年の5月までにDVDあるいはオンライン動画配信サービを含めて映画を観たかという問いには、約7割が「観た」と回答。
次に、「観た」人を対象に「映画館で観たか、観ていないか」を聞いてみたところ、半数以上は「映画館で映画を観ていない」と答えています。
前述の質問の回答と合わせると、実際に映画館まで足を運んで観る人は、全体の4割にも満たないことがわかりました。

その映画に興味を持った情報もとは何?

映画を観るにいたった経緯についての調査を見ていくと、影響力の高かった情報源のトップはテレビCMでした。次いで劇場の予告編と、テレビ番組の中で紹介されたことが続きます。映画を観に行く動機付けについては、テレビの影響が大きいことがわかります。
情報源一覧の中では、ウェブの影響力が分散して表示されていますが、「映画の公式サイト」を含め、ネットで収集できる情報を合わせると76.7%に上り、テレビを使った告知の合計数を越えています。SNSでは情報源としてTwitterが2桁の影響力を持ち、一方LINEを含めた口コミなど「知人から直接聞いた」も、20%という高い影響力を持つことがわかりました。

小規模公開からはじまった「この世界の片隅に」はネットで「応援」が広まった

影響力の大きさでは、先の表でもわかるようにテレビCMが群を抜いていますが、「この世界の片隅に」は、当初CMスポットを流せるほど広告宣伝費をかける余裕のないインディペンデント作品でした。大手の映画制作会社も関与しなかったことから、昨年11月の全国公開時のスクリーン数※はわずか64。それが公開後に各方面から高く評価され、同時に幅広い世代の支持を集め、翌年2月にはスクリーン数は289に拡大し、今では前代未聞のロングランとヒットを記録しています。
※参考:パイレーツ・オブ・カリビアンは全国989スクリーン、「君の名は。」は公開時303スクリーン

作品の内容についても「傑作」との呼び名も高く、「この世界の片隅に」を応援したいというファンが不特定多数に向けてSNS、ウェブサイトに感想を載せたことで、ユーザーの「観たい」を刺激。熱狂的な支持層を生み出したと同時に、マスメディアを頼らないPR手法が脚光を浴びています。

この夏、観たい映画トップ10について

最後に、この夏注目の映画についてのアンケート結果を紹介します。

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