物価上昇で家計は大打撃。値上げラッシュをのりきるための2018年の過ごし方とは?

2018年1月30日 8:02 AM

宅配便、たばこ、ビール、トイレットペーパー、電気料金、居酒屋店など、商品の値上げや内容量の減少は、消費者の生活に大きな影響を与えています。2017年6月から23年ぶりにハガキの値段が62円に値上がりしたことも話題になりました。2018年もモノの値段が上がることを覚悟し、気持ちも財布の紐も引き締めていかないと!!

値上げによって節約意識が高まる傾向に

値上げが進むと、買い控えにも影響し、消費者はセールやシーズンオフの時期に安くなった商品をまとめて購入し、それ以外は節約するという傾向もみられます。
しかも総務省が2018年1月26日に公表している最新の月次結果によると、2017年12月の全国消費者物価指数は前年同月比0.9%上昇。12カ月連続で、前年同月比プラスで推移しています。

マーケティングリサーチ事業を行う、株式会社マーシュが2017年7月に20歳以上の会員600名に行った「価格の値上げと家計に関するアンケート調査」によると、値上げによって節約意識が変わるか?という問いに対して男性は年代が上がるに連れて高くなる傾向があり、50~69歳では68.0%という結果が報告されています。

モノやサービスの値段が上昇する一方、プライスダウンに踏み切った企業もあります。2017にはニトリが、2018年までにイケアが商品の値下げを実施すると発表。ECサイトでも実店舗でも、企業は消費者の購入タイミングを計りつつ、店舗訪問のきっかけを作ることで、見込み顧客の囲い込みを戦略的に行っているのです。

使わなくなったものは即現金化!フリマアプリが人気のワケ

スマホから無料でモノの売買ができるメルカリは、40代以上の利用者が1年前の5倍に急増していることがニールセンのプレスリリースにて報告されています。即時買い取りサービス「メルカリNOW」は、昨年11月にローンチした直後にユーザーのアクセスが集中したため、開始からわずか17分でサーバがダウンし、ニュースになりました。これもフリマアプリの利用者増を物語っています。
相手の反応を待つことなく瞬時に査定金額を算出し、現金が入るというスピードに共感したユーザーが想定以上に多かったことで、サービスが一時停止するというアクシデントに見舞われたのです。メルカリNOWは、2018年1月現在は服や靴などアイテムを限定し、取り引きが行われています。

モノに執着せず、使わなくなったものをすぐに現金化するのを合理的と思える人が増えているのも事実。そういった人は、商品が売れる喜びはもちろん、メルカリ上に自分だけの店舗を持つ感覚や、知らない誰かと値段交渉を交えながらコミュニケーションをするなど、SNSにも似た感覚を楽しんでいるのかもしれません。少し前までは、人が使ったものに抵抗感があった人も多かったと思いますが、モノは考えよう。「自分にとっては使わないものが、誰かにとっては必要なもの。」として人の役に立って、なおかつ利益が得られるサービスは多くの人に喜ばれ、世界展開を加速しています。高額なカバンやブランド靴も手軽な価格で購入できるので、いつもは購入しない商品を手に取る機会が増え、買い物の質にも変化が生まれます。

物価上昇で変わる商品価値

ビー・オー・スタジオでは、ソーシャルメディアで話題になっているトピックスを「リスニング」するオラクル社のソリューションを紹介しています。今回それを活用し、SNS上での値上げに対する消費者の声を集めてみました。

「値上げは残念」とネガティブな声が多く、「消費が減り、経済が回らないのでは?」と心配するリスニングが上がっているのは予想どおり。逆に値上げによるデフレ脱却、企業の業績不振の解消を期待して、「社員の給与が上がるのでは?」「お金の使い方を見直す良い機会」という声も見つけられました。
さらに「値上げ」に関連する使用頻度の高い上位のハッシュタグを調査したので、この場でトップ5をお伝えします。12月の最終週から1月上旬にかけて、上から#家計#治療費#不妊治療#料金#マイホームの順で、リストアップされていました。これらは値上げから共起される語句ともリンク。
つぶやきとユーザーのセンチメントから予想するに、戌年の日本のマーケットは、外に向かうより内向きな話題や問題に消耗しそうです。

オシャレな人はメガネ探しに没頭!? EC市場拡大に伴いオンラインでメガネを購入する率が上昇

2017年11月15日 1:32 PM

日本国内のアイウェア小売市場は5年連続のプラス成長という調査結果を、先ごろ矢野経済研究所が発表しました。グローバルマーケットでもアイウェアの伸び率は好調で、年率3%の成長率で推移し、とくにハイブランドの発信するアイウェアコレクションに注目が集まっています。

SNSで「#めがね男子」、「#めがね女子」が上位#タグにエントリーするほど、メガネはファッションアイテムとしてもポピュラーで、こだわりの逸品やオーダーメイドを求める人も少なくありません。
このメガネ人気を支えるのが、福井県鯖江市のメガネメーカーで、フレーム(メガネ枠)では、国内生産9割のシェアを持つことで知られています。鯖江市では2014年から続く「めがねフェス」を開催し、毎年全国から1万人が集まるといいます。2016年には、「めがねミュージアム」をリニューアルオープンするなどなど、産業のPRも活発です。

今回は、アイウェアビジネスの現状と市場拡大の関係性をひもといていきます。

度入りメガネをかけている人は2~3本を所有

若見え、小顔効果、そしてベビーフェイスを年相応にイメージチェンジするなど、メガネはコンプレックスを軽減できるだけでなく、第一印象でインパクトを与えたり、さらには好印象を持ってもらえたりするアイテムにもなります。ネットリサーチのDIMSDRIVEモニター3,807人の回答によると、度入りメガネのひとりあたりの所有本数は2~3本が45.2%、購入額は1万円~2万円の間がもっとも多いという結果が報告されています。複数本のメガネを持つことがあたり前になった背景には、メガネの低価格化やデザイン性が高まったことが挙げられます。度入りメガネ以外にも、花粉カット、ドライアイ軽減、スポーツ専用、お風呂専用といった機能性メガネにも注目が集まり、アイウェアビジネスの可能性が広がっています。

小学生の3人に1人が視力1.0以下。機能性とデザイン性を両立した子どもメガネ「アンファン」が人気

文部科学省が2016年に実施した学校保健統計調査では、30年間視力0.7未満の割合は2倍以上の増加いることが報告されており、こどもメガネの市場も広がりつつあります。近年では、全国の市区町村で行われる「1歳半検診」で、スポットビジョンスクリーナーと呼ばれるデジタルカメラのような器具を使って視力検査が行われる地域もあります。そのため、幼児期からバンドつきメガネや弱視治療用のアイパッチを始める子ども増えています。

数年前は、「子ども用のメガネにはかわいいものがない」という声を聞くこともありましたが、そんな悩みに対応できる品揃えで人気なのが、オグラ眼鏡が運営する子どもメガネ「アンファン」です。子どもの目の発達に合わせたメガネはもちろん、ティーン向けのオシャレでオトナ顔負けの商品までバリエーションも豊富です。フレームやレンズの破損に備えた1年間の無料保証があり、アフターサービスも魅力の1つです。全国に10店舗と店舗数を増やし、子どもメガネのブランディングに成功しています。

JINS(ジンズ)、アイウェア事業の約3%がEC売上。Amazon Payの導入も功を奏す

2011年に、PCやスマートフォンの画面から出る、ブルーライトをカットできるメガネをヒットさせたジンズ。近年はECの販売に力を入れています。2017年8月期の決算報告書によると、売上高は、504.5億円 (前期比:9.2%増)。そのうちオンラインでの売り上げ比率は、約3%を占め、2017年も好調な数字が予測されています。ECが勢いづいている理由には、決済方法の1つにAmazon Payを導入したことがあげられます。
消費者にとってAmazon Payを利用する利点は、ネットでお買い物をする際に、毎回住所や決済情報を入力することなくスムーズに買い物ができることです。
メガネをインターネットで購入することは、視力検査や試着ができないといった理由からタブー視されていましたが、ジンズでは2016年以来メガネをAIがレコメンドするサービスを提供しています。

アイウェア市場拡大のカギを握るITシステム

ひと昔前の「ネットで服は買わない」派も、今ではZOZOやAmazonでショッピングをしています。メガネもスマホでストレスなく購入できるシステムが拡大していけば、今よりもっとユーザー層が拡大していくことが予測できます。先のアパレル産業を例にとれば、ネット(EC)とリアル(実店舗)を合わせた全商取引は、約10兆円前後。そのうちの1割強、1兆5297億円がインターネット上で成約されていることが、経済産業省の調査で明らかにされています。
年齢やITリテラシーの有無に関わらず、仮想空間でメガネのフィッティングができ、しかもヘアスタイルやファッションとのコーディネート例まで紹介をしてくれるようになれば、オンラインの売上比率が現在の3%から10%台に推移することも時間の問題と言えるのではないでしょうか。

国内から目を転じると、アメリカ発のオンラインで取り寄せ、無料のお試しができるアイウェアブランドWarby Parkerが、オシャレ感度の高い人たちから支持を集めています。ネットで気に入ったフレームを5本選び、5日間トライ。気に入らなかったら返却するというシステムが画期的とForbesをはじめメジャービジネス誌で取り上げられました。気軽に試着、返品できるところがユーザーからウケ、メガネ着用のイメージカットがインスタグラムを中心にSNSでポストされています。今後、日本でも存在感を増してくるブランドになるでしょう。

「簡単に安く、高品質のものを手に入れたい」といった消費者ニーズに合わせ、購入フローや決済手続きもより便利に簡略化。さらに購入決定を後押しするように、バーチャルでイメージを膨らませる演出が用意されているのです。ITだけでなく、IoTやICTの進化が、これまで購入をためらっていたモノの概念を塗り替えていく。ネットでメガネを買うことに、ためらっていた時代が懐かしく思えてきませんか?

KFC♥ラバー垂涎!? カーネルおじさんグッズの並ぶオンラインストアオープン

2017年7月21日 9:53 AM

ここ数年来、アメリカのKFCでは “カーネルおじさん推し” のキャンペーンが続いています。
もちろん日本でもカーネルおじさんはKFCのシンボル、そして創業者として有名ですが、ヒーローとして扱うキャラとはちょっと遠いという認識ではないでしょうか。それがアメリカではガチでおじさんをアイコン化。つい最近では80年代のイケメン俳優ロブ・ロウがカーネル・サンダースを演じ、成層圏を越え宇宙空間に行ったり、また米KFCの母の日キャンペーンでは昼メロのヒーロー風に脚色されたりと、その活躍 (?) ぶりにKFCファンは歓喜。そしてKFCの展開する広告手法に、世界中のマーケッターが注目をしています。

カーネルおじさんアパレルに進出。これがデビューコレクション!

先週オープンしたばかりの米ケンタッキーフライドチキンのオンラインストアも、KFCファンに贈るサプライズのひとつです。すでにアメリカのポップカルチャーアイコンとして、カーネルおじさんは70余年も君臨しているわけで、これからさらにブランドのプライオリティを高めるべくアパレル事業に進出か? そんな期待感を煽るように、今回は試験的にオンラインストアを開設しています。

アイテムには、日本円で1,000円単位から購入が可能なフライドチキンをモチーフにしたソックスやTシャツ、またカーネルおじさんのクラシックタイや枕カバーをラインナップ。一方では、本物の隕石を鉄と一緒に金型へ入れて鋳造した「Zinger」チキンサンドイッチの形をした$20,000 (約224万円!) のオブジェまで用意するなど、話題性にこと欠きません。

実際にウェブサイトに訪れてもらうとわかるのですが、サイト設計は文字要素を最小限にしているにもかかわらず、写真を使った説明がとても端的でわかりやすいことに驚かされます。優れたUIの操作性、商品選びからカートのチェック、決済まで滞りなく進められる動線の設計に感服。ちなみにマーチャンダイズのパートナーにはStaplesが参加し、プロジェクトはオレゴン州ポートランドに本社のあるWieden & Kennedyが制作をしています。

オープンから1週間も経たずに、すでに「SOLD OUT」の商品もちらほら見かけ、隕石バーガーもすでに品切れとのこと。また問い合わせたところ、現時点ではアメリカ国内に限定して配送を行っているため、残念ながら日本からのオーダーには対応していないと回答がありました。

ちなみに “Similarweb” で訪問者数を調査したところ、サイト公開から6日間で29万5,445人が来訪。ページビューは35万PVを達成していました。

中国人のKFC♥は、アメリカや日本を上回る!? 上陸30周年記念モデルを発売中

KFCオンラインストアのオープンより少し前の7月7日に、中国ではカーネルおじさんのスマートフォンがリリースされました。 これはケンタッキーフライドチキンの中国上陸30年を記念したアニバーサリーモデルで、HUAWEI(ファーウェイ)製5.5インチ画面を持つ “Enjoy 7 Plus” に最新アンドロイドOSをインストールした5,000台限定モデルとのこと。KFCのコーポレートカラーで彩った外観を持ち、背面にはカーネルおじさんが刻印されています。

中国版TwitterともいえるWeiboの記事によれば、KFCアニバーサリーモデルにはデフォルトですでにKミュージックやKFCのアプリがダウンロード済みで、中国KFCで使える仮想通貨「K dollars」に対応。価格は中国現地価格で1,099元、日本円に換算すると約1万8,000円前後で、現在アリババ系のB2Cサイト “Tmall” ストアで取り扱っています。

中国におけるKFCのブランディングについてチャイナデイリーでは、1987年の本土上陸以来、一番人気のファストフード店として幅広い世代から認知されていると紹介しています。
QSRとは、クイックサービスレストランというコンセプトのことで、中国ではマクドナルドやピザハット、バーガーキング、サブウェイといった西欧QSRブランドが90年代以降に、続々進出。QSRブランドの先駆者でもある中国KFCは、大小含め1,100都市で5,000店以上を展開し、40万人以上のKFCスタッフが従事しています。

2017年の中国経済はエコノミストらの間では悲観的な見方がされていますが、外食市場に関しては3兆元(日本円に換算して約56兆円)市場に達しており、旺盛な消費が期待されています。エヌピーディー・ジャパンのリポートでは、インターネットで注文し宅配する外食デリバリーが前年比23%増と成長著しく、この分野は今後さらに伸長すると見られています。
KFCのスマートフォンは、アマゾンのダッシュボタンならぬ、どこでもKFCサーチ機能の出前ツールとしての役割を付加しつつ、外資ブランドのプライオリティもアピールできるデバイスとして、新しい価値の提案をしているものと考えられるのです。

LPのビッグカムバック!! 世界的なアナログレコード再燃で市況は変わる

2017年7月10日 6:56 PM

今年の4月に公表された、国内における音楽メディアのユーザー実態調査によると、曲はYouTubeで聴くのが一番多く、有料の音楽配信はピーク時に比べ後退気味。CDが売れるのは「総選挙」や、ノベルティの付く時で、ふだんはストリーミングで音楽を聴く人が多いのが実情。その一方で、数年前からアナログレコードの愛好家が増え続けています。

そういえばビー・オー・スタジオから歩いて5分ほどの場所にあるHMVレコードショップ渋谷や、もう少し離れたタワーレコード渋谷店にも、アナログレコードのコーナーが設けられています。ローソンHMVエンターテイメントは、2014年以降アナログレコード専門のストアを都内に3店舗オープンしました。タワーレコードは、昨年に新宿店をはじめアナログレコードのフロアを拡大。またEC市場でも、アマゾンのUIにあるカテゴリーから「デジタルミュージック」とは別に「ミュージック」が設けられ、そこからたどればスムーズにアナログレコードを探す人が目的の場所に到達できるよう、動線の設計をしています。
LPレコードの需要は日本だけの現象ではなく、世界的にアナログレコードのファンが増え続けているのです。

ソニーがアナログレコード用のプレス機を導入

先月末に、ソニーはほぼ30年ぶりにアナログレコードの生産をはじめるとのニュースを発表。アナログレコードをプレスする静岡工場は、国内だけでなく海外からも注目を集めています。

アナログレコードが根強く支持されていたのは知っていましたが、今回の「リバイバル」を牽引するのはLP盤を知らない10代、20代です。イギリスのBPI (英国レコード産業協会) 調査によると、昨年売れたLPは、320万 (3.2ミリオン) 枚以上。デビッド・ボウイの遺作「ブラックスター」が一番ポピュラーで、2015年のUKトップセールスだったアデル (Adele)「25」の2倍もの数を販売したといいます。

アメリカのアナログレコード販売数については以下に表を掲載するとおり、ここ10年を振り返ってインディーズのLPも合わせると、1,200%以上もの伸びをみせています。(ニールセン調べ)

さて、ソニーのレコード制作・製造の話に戻すと、本年度中の生産を目指して現在体制を準備中とのこと。
ソニーのアナログレコード生産復帰のニュースは、正確には日本時間の6月29日にプレスサイトで報じられ、これに世界中の音楽ファンとソニーファンがSNSで驚喜、絶賛をしています。この報道以前の今年2月に、ソニーはアナログレコード製造用マスターのカッティングマシンを導入し、レコーディングスタジオと同じフロアに設置した写真を同じオフィシャルサイト内で公開しています。
現在ソニーの直面する課題は、レコード製作部門の専門技術者をみつけることです。同社は若手エンジニアを育成するためのチーム作りに、かつての技術者を戻し、さっそくトレーニングの実施に入っているとCNNの報道では伝えています。

日本レコード協会によると、2016年の日本におけるアナログレコードは、2010年に比べ約8倍の79万9,000ユニットをセールスしています。海外だけでなく、国内でも今後さらに需要が高まると確信し、ソニーは昨年末に新型のレコードプレーヤーを発売しました。
アナログレコードの人気再燃で、パナソニックもまた昨年末にHi-Fiオーディオブランドのテクニクス (Technics) から6年ぶりとなる新作のレコードプレーヤーを市場に投入。好調なことから、今年の5月には新たに3機種を追加設定しています。

無料で聴ける音楽があるのに、なぜ10代はアナログレコードを購入するのか?

形のない音楽が、LPという実態のある “形” をもって新たな価値を見せ、それはアナログレコードを知らない世代 (10代) には不思議に映り、同時に音楽を再生するまでの一連のプロセスも、彼らにとっては新鮮なふるまいで、好奇心を刺激したとも言われています。宝探しのような「レコードを掘る (digging vinyl)」楽しさが、世代を越えて浸透するようになれば、一層市場が活性化していくと期待されています。

寝苦しい夜、眠れない夜に! 快眠グッズのトレンド考察

2017年7月7日 8:15 AM

徹夜自慢をする日本人が多かったのは過去の話。今では自身の眠りをマネージメントし、質のいい睡眠を保つことが、ビジネスパーソンの常識になりつつあります。とはいえ質も確保しながら睡眠の満足度も同時に高めるとなると非常に難しく、近年は、睡眠専門クリニックの予約はいっぱいであることが報告されています。

今回は心地良い眠りのための「快眠グッズ」を紹介します。2002年ごろからさまざまな商品が発売され、人気を集めてきました。眠れない夜が続くようなら、ぜひお試しを。

<一度は耳にしたことはある、大ヒットした快眠グッズ>

・2002年「究極の眠れるCD」は、ヒーリングミュージック部門では異例の販売累計40万枚の大ヒット。不眠で悩む人のよりどころに。
・2007年に発売されたドラッグストアやコンビニで手軽に買える日用品のひとつ「蒸気でホットアイマスク」は、2013年9月にシリーズ全体で2200万箱を売り上げた。
・2007年に発売された「マットレスパッドエアウィーヴ」は、発売から5年で15万枚 (2012年度) を販売した、寝具では異例の大ヒット商品として記憶に新しい。ベッドの上に重ねる「オーバーレイマットレス」の文化を広めた。
・2008年「ナイトスチーマー ナノケア」が発売され話題に。10年3月までの累計で35万台。「ナノイー」や「寝ながら美容」というキーワードも注目される。
・2009年オーダーメード枕「整形外科枕」は、測定予約1年待ちで話題に。5万人を超えるユーザーが愛用。首コリ・肩こりで悩む人々に支持された。
・2012年「レイコップ布団クリーナー」発売。2015年には300万台を突破。同年、オムロンねむり時間計がリリースされ、年間販売目標の120%を達成。
・2015年「おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本」が発売され、85万部突破。子どもの寝かしつけに悩むママのバイブルに。

最新の快眠トレンドは、スマホと家電を連動させた「自分仕様の睡眠環境の実現」

Panasonicからはスマホで就寝・起床時間帯の光・空調をコントロールできるLEDシーリングライトやエアコンがリリースされています。これは専用のおやすみナビアプリをスマホにダウンロードして、就寝・起床時間帯の光、音、空調の管理のできるIoTのひとつです。この他にもPanasonicのラインナップには、専用アプリをスマホにダウンロードして室温やモードを操作できる「どこでもリモコン」対応エアコンを用意し、快適な睡眠環境のための最新機器とインテリジェンスを提供しています。

2015年の株式会社TWOによる睡眠の満足度に関する調査によると睡眠の質にどれくらい満足していますか? という問いに対して「満足している」と答えた人は男女ともに32.5%と低い結果に。
また、睡眠満足度が高く、人生満足度が高い人は62.4%。一方、睡眠満足度が低い人で、人生満足度が高いと感じている人は13.1%。睡眠満足度と人生満足度には相関関係のあることがわかっています。

国立精神・神経医療研究センターの三島医師による快眠に役立つ記事には【加齢に伴い、睡眠時間は10年ごとに10分ずつ短縮され、夜間の中途覚醒時間は10年ごとに10分ずつ増加する。睡眠時間に占める深い睡眠の割合は10年ごとに2%ほど減少する】とあります。
一方、厚生労働省が運営する「eヘルスネット」によると、質の悪い睡眠は生活習慣病のリスクを高め、かつ日中の眠気や意欲低下・記憶力減退など精神機能の低下を引き起こすことを注意喚起しています。
さらに、世界中の研究者たちも、「睡眠」は健康維持のために最も重要な課題と語っています。先週公開されたサイエンスデイリーのリポートでも、睡眠時間を削ることは身体だけでなく、心的にもダメージを及ぼすと警鐘を鳴らしています。

いい眠りは5年後、10年後の健康に響いてきます。最近、眠りが浅いなと感じていたら、この機会に自分に合った快眠グッズを使ってみることも、ひとつの手かもしれません。
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