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オシャレな人はメガネ探しに没頭!? EC市場拡大に伴いオンラインでメガネを購入する率が上昇

日本国内のアイウェア小売市場は5年連続のプラス成長という調査結果を、先ごろ矢野経済研究所が発表しました。グローバルマーケットでもアイウェアの伸び率は好調で、年率3%の成長率で推移し、とくにハイブランドの発信するアイウェアコレクションに注目が集まっています。

SNSで「#めがね男子」、「#めがね女子」が上位#タグにエントリーするほど、メガネはファッションアイテムとしてもポピュラーで、こだわりの逸品やオーダーメイドを求める人も少なくありません。
このメガネ人気を支えるのが、福井県鯖江市のメガネメーカーで、フレーム(メガネ枠)では、国内生産9割のシェアを持つことで知られています。鯖江市では2014年から続く「めがねフェス」を開催し、毎年全国から1万人が集まるといいます。2016年には、「めがねミュージアム」をリニューアルオープンするなどなど、産業のPRも活発です。

今回は、アイウェアビジネスの現状と市場拡大の関係性をひもといていきます。

度入りメガネをかけている人は2~3本を所有

若見え、小顔効果、そしてベビーフェイスを年相応にイメージチェンジするなど、メガネはコンプレックスを軽減できるだけでなく、第一印象でインパクトを与えたり、さらには好印象を持ってもらえたりするアイテムにもなります。ネットリサーチのDIMSDRIVEモニター3,807人の回答によると、度入りメガネのひとりあたりの所有本数は2~3本が45.2%、購入額は1万円~2万円の間がもっとも多いという結果が報告されています。複数本のメガネを持つことがあたり前になった背景には、メガネの低価格化やデザイン性が高まったことが挙げられます。度入りメガネ以外にも、花粉カット、ドライアイ軽減、スポーツ専用、お風呂専用といった機能性メガネにも注目が集まり、アイウェアビジネスの可能性が広がっています。

小学生の3人に1人が視力1.0以下。機能性とデザイン性を両立した子どもメガネ「アンファン」が人気

文部科学省が2016年に実施した学校保健統計調査では、30年間視力0.7未満の割合は2倍以上の増加いることが報告されており、こどもメガネの市場も広がりつつあります。近年では、全国の市区町村で行われる「1歳半検診」で、スポットビジョンスクリーナーと呼ばれるデジタルカメラのような器具を使って視力検査が行われる地域もあります。そのため、幼児期からバンドつきメガネや弱視治療用のアイパッチを始める子ども増えています。

数年前は、「子ども用のメガネにはかわいいものがない」という声を聞くこともありましたが、そんな悩みに対応できる品揃えで人気なのが、オグラ眼鏡が運営する子どもメガネ「アンファン」です。子どもの目の発達に合わせたメガネはもちろん、ティーン向けのオシャレでオトナ顔負けの商品までバリエーションも豊富です。フレームやレンズの破損に備えた1年間の無料保証があり、アフターサービスも魅力の1つです。全国に10店舗と店舗数を増やし、子どもメガネのブランディングに成功しています。

JINS(ジンズ)、アイウェア事業の約3%がEC売上。Amazon Payの導入も功を奏す

2011年に、PCやスマートフォンの画面から出る、ブルーライトをカットできるメガネをヒットさせたジンズ。近年はECの販売に力を入れています。2017年8月期の決算報告書によると、売上高は、504.5億円 (前期比:9.2%増)。そのうちオンラインでの売り上げ比率は、約3%を占め、2017年も好調な数字が予測されています。ECが勢いづいている理由には、決済方法の1つにAmazon Payを導入したことがあげられます。
消費者にとってAmazon Payを利用する利点は、ネットでお買い物をする際に、毎回住所や決済情報を入力することなくスムーズに買い物ができることです。
メガネをインターネットで購入することは、視力検査や試着ができないといった理由からタブー視されていましたが、ジンズでは2016年以来メガネをAIがレコメンドするサービスを提供しています。

アイウェア市場拡大のカギを握るITシステム

ひと昔前の「ネットで服は買わない」派も、今ではZOZOやAmazonでショッピングをしています。メガネもスマホでストレスなく購入できるシステムが拡大していけば、今よりもっとユーザー層が拡大していくことが予測できます。先のアパレル産業を例にとれば、ネット(EC)とリアル(実店舗)を合わせた全商取引は、約10兆円前後。そのうちの1割強、1兆5297億円がインターネット上で成約されていることが、経済産業省の調査で明らかにされています。
年齢やITリテラシーの有無に関わらず、仮想空間でメガネのフィッティングができ、しかもヘアスタイルやファッションとのコーディネート例まで紹介をしてくれるようになれば、オンラインの売上比率が現在の3%から10%台に推移することも時間の問題と言えるのではないでしょうか。

国内から目を転じると、アメリカ発のオンラインで取り寄せ、無料のお試しができるアイウェアブランドWarby Parkerが、オシャレ感度の高い人たちから支持を集めています。ネットで気に入ったフレームを5本選び、5日間トライ。気に入らなかったら返却するというシステムが画期的とForbesをはじめメジャービジネス誌で取り上げられました。気軽に試着、返品できるところがユーザーからウケ、メガネ着用のイメージカットがインスタグラムを中心にSNSでポストされています。今後、日本でも存在感を増してくるブランドになるでしょう。

「簡単に安く、高品質のものを手に入れたい」といった消費者ニーズに合わせ、購入フローや決済手続きもより便利に簡略化。さらに購入決定を後押しするように、バーチャルでイメージを膨らませる演出が用意されているのです。ITだけでなく、IoTやICTの進化が、これまで購入をためらっていたモノの概念を塗り替えていく。ネットでメガネを買うことに、ためらっていた時代が懐かしく思えてきませんか?

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