最新ウェブマーケティング

  1. HOME
  2. 最新ウェブマーケティング
  3. 世界が注目するTechトレードショーでデジタルマーケティングの未来を展望

世界が注目するTechトレードショーでデジタルマーケティングの未来を展望

年に1度開かれる、世界最大規模のテクノロジーの祭典CES(コンシューマーエレクトロニクスショー)が、2020年度は1月7日からスタートします。注目が集まるのはハードウェアやインフラ、モビリティサービスだけではありません。ここ数年はソーシャルメディアおよびオンラインソリューションズもCESでのプレゼンスを高め、年々セッション枠を拡大しつつあります。今回はCESのメディアサイトからウェブマーケ的に注目度の高いトピックスをピックアップしてみました。

Image credit: Consumer Technology Association (CTA)

半世紀以上も続くCES (コンシューマーエレクトロニクスショー)。その昔は、昭和的に言うと白物家電の見本市でした。今では最先端電子デバイスとソフトウェア、エンターテイメント、そしてマーケティングプラットフォームが一堂に会するカンファレンスとして、世界最大級の規模を誇っています。

デジタルトレンドがキャッチできるTechトレードショー

昨年を振り返ると、会期中の1月8日から11日に来場した数は17万5,212人。その内訳は、一般参加者が米国内から6万5,728人、米国外から3万5,055人のあわせて10万783人。業界関係者は米国内から4万4,476人、米国外から2万3,588人が参加。報道関係では、米国内メディアから3,778人が、国外メディアからは2,587人が駆けつけたと、公式サイト上に記載があります。この数字をたとえるなら、2019年に米津玄師が8都市16公演で動員した観客数と同程度です。そうイメージすると、どれだけラスベガスコンベンションセンターが広大であるか、想像に難くないのでは。

5Gを迎え、2020年はオートモーティブ産業に注目が集まる

2018年以降のオートモーティブ産業は、日本を含め先進国では需要と供給のアンバランスが生じ、下降線をたどっています。これまで購買意欲の旺盛だった中国、インドのマーケットでも各オートメーカーは売上を伸ばすのに苦戦。富裕層の間ではすでに車が行き渡り、飽和状態ともみられ、自動車産業の低迷が世界経済をも不況に向かわせていると悲観論も浮上。そんな状況下の2020年暮れに、ヨーロッパ大手の自動車メーカーFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)と、プジョーを傘下に持つPSAグループが合弁契約を正式に締結しました。一緒になれば、プラットフォームの共有化により製造コストを抑えられる。さらに開発コストの低減も望めます。

来たる5G時代を迎えるにあたり、MaaS (モビリティ・アズ・ア・サービス)プロバイダーとして、オートモーティブ産業各社から新しいソリューションがCESで披露されます。さらに、CASE(コネクテッド、自律・自動運転、共有、電気)テクノロジーの、イノベーションも公開されます。先のIAA(フランクフルトモーターショー)で、ダイムラーとの自動運転技術を紹介したBOSCHは、CESで「パーソナライズ」をテーマに、モビリティソリューションをベールオフします。そのひとつが、ライトドライブスマートグラス。一見普通のメガネに見えて、自分の網膜に必要としている情報を投影する技術を採用したアイウェアです。

インフラからガジェットまですそ野が広がり、マーケティングの分野にも注目が集まる


昨年のCESにはフォーチュン・グローバル500のうち、307社が参加。新しいハードウェアを発表する企業に肩を並べるように、ここ数年はソーシャルメディアプラットフォームやストリーミングサービス、デバイスを介したサービスを提案するスタートアップカンパニーの出展が目立っています。FacebookやTwitterといったソーシャルメディアカンパニーも、今年はプレゼンスを高め、基調講演で新サービスをアナウンスするとみられています。
Facebookは2014年3月にVRヘッドセットを製造販売するOculusを買収し、ハードウェア部門を手に入れています。以前に比べるとVR自体に新鮮味はありませんが、今回のCESでFacebookは新しいVRプラットフォームを発表することが期待されています。
一方、Twitterの講演は新サービスのお披露目というよりも、SNS文化の中心的位置にある同社の存在をアピールしつつ、2020年にTwitterはどう成長、発展していくかをグローバル部門の副社長Matt Derella氏が語るようです。昨年のTwitterの講演は、NBAと提携してライブストリーミングを行い、話題になりました。今回も、何らかのサプライズが仕込まれているのでは、とみられています。

世代やジャンル入り乱れてのSNSパワーの討論会


「モノからコト」消費への世界的な流れは、CESでも実感できます。2020年のCESではDigital Hollywoodの主催で、シェア文化やソーシャルメディアのブランディングに詳しいスペシャリスト6人が集まり、YouTube、Twitter、Instagram、Snapchat、Facebookのパワーを語るカンファレンスが催されます。

90年代後半から2000年代生まれのデジタルネイティブは、年中無休でソーシャルメディアに向き合っています。もちろん90年代以前の世代も、四六時中ではなくともSNSを使った情報収集やコミュニケーションにいくらかの時間は割いているのではないでしょうか。SNSは企業にとっては「炎上」や「ステマ」、ユーザーにとっては「依存」に「晒し」、そしてイジメなど、物議を醸していますが、マーケティングの本質をついています。
ソーシャルメディアは我々のパーソナルな部分に訴求、かつコミュニケーションを深く掘り下げた広告ともいえるのです。

SNS解析ツールNapoleonCat

最新ウェブマーケトップに戻る

お問い合わせ・ご相談はこちらcontact@bostudio.co.jp