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脱 or 非・日常体験をSNSで拡散。夏が終わってもナイトプールに行きたい心理

日が暮れた後に、プールサイドでイベントを楽しむ「ナイトプール」が、今年の夏も大いに話題になりました。その盛り上がりは9月を迎えても衰えず、東京都内のとしまえんをはじめ、営業期間を延長した施設も少なくありません。
夜のプールに人の集まる理由は? 飲食の集客にも通じる「客が客を呼ぶ」仕組みを「ナイトプール」に取り入れたマーケティングを解説します。

泳がないプール「ナイトプール」が人気のワケは

「海に行かなくていい」、「日焼けしたくない」、「インスタ映えする」、そしてリッチな気分が味わえるという理由から、今夏もナイトプールは大人気。昨年より営業日を増やしたこともあり、ホテルニューオータニ幕張のナイトプールの来場者数は前年同期比で3倍強に増加と、2018年8月16日付けの日本経済新聞の記事は報じています。
「インスタ映え」効果と並行して、ツイッターでもハッシュタグ「#ナイトプール」は定番化。ナイトプールから派生した「#ナイトプール行きたい」や「#ナイトプールパーティ」を付けてSNSに投稿すると、DMを通じ出会いや友達が作れるといった副次的コミュニケーションも生まれています。

平成最後の夏の想い出は、ナイトプールで!?

ナイトプールが注目されたきっかけといえば、女性ファッション誌「CanCam」と東京プリンスホテルのコラボプランです。写真映えするハートの浮き輪や、水面がキラキラ光るライティング。オールピンクで彩られた施設は、目の前に東京タワーが臨めるという、インスタ映えに絶好なロケーションに気分は上がりっぱなし。若い女性のトレンドを把握する媒体ならではのピンクフォトジェニックな演出が毎年支持され、3年目を迎えた2018年は「ピンクディスコ」というコンセプトでオープン。入場者参加型ライブのノリで約3カ月間開催し、例年以上に注目を集めました。
非日常が体験できる。楽しかった記憶はインスタに残せる。そして何より安心、安全に過ごせるホテルという環境が、「また行きたい」というリピーター創出につながっています。

ブームは定着、体験型イベントに。アフター・プールもホテルで夢の続きを過ごす

首都圏および大都市圏内の高級ホテルで開設する「ナイトプール」プランは、平日の会社帰りに立ち寄れることが魅力です。宿泊者以外は、プールの利用で5,000円~8,000円と割高のものの、江ノ島や葉山の海に行く交通費と時間を考えると、躊躇せずに払える金額ではないでしょうか。海の家よりホスピタリティが充実し、日焼けの心配ない。水着やバスタオルのレンタルを利用すれば、身ひとつで行くことも可能です。
高級ホテルといっても日本国内の施設であれば、ドレスコードをチェックされる心配もありません。プールサイドでお酒を楽しめる場所やディナー付きプランもあるので、女子会ディナーを楽しむ感覚でアフターファイブを楽しめます。「インスタに写真をあげるために、週末の予定を決める」という10代や20代にとって、SNSで自慢したくなるようなオシャレでかわいい水着写真を撮影できるスポットに、行かない理由がみつからない!
ナイトプール人気の背景には、高級ホテルの「客離れ」が深刻化する中、いつもの1日を「ちょっと特別な1日」にバージョンアップさせるような、若者目線のサービスが多くの人の心に届いた結果でしょう。
ナイトプールを体験してみたかった!という人は、夏以外も営業している星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳やヒルトン東京お台場神戸みなとホテル蓮に足を運んでみては。

高級ホテルが「ナイトプール」をPRする背景

ソーシャルメディアマーケティングは、若年層に向けたPRを模索する企業やサービス提供者にとって、膨大な広告予算をかけなくとも成果を上げられると、日々注目が高まっています。

素敵な場所に訪れ、「記録に残したい」から写真を撮る。そこで「イイね!をもらいたい」という心理が作用。インスタグラムで新規投稿を作成し、タップをして「シェア」。たまたま1つの投稿が電車の中などでスマホを開く他の誰かの目にとまり、それが「拡散」のトリガーとなっていることも大いに考えられます。たとえばインスタグラムでキラキラしたプールサイドの画像を見ていたら、「ナイトプールに行かない?」というDMが届く。スマホをのぞいた誰かも、気になってしょうがなくなる。知らないうちに「客が客を呼ぶ」仕組みが成立。

「インスタ映え」のずっと前からナイトプールの営業を行うニューオータニをはじめとする高級ホテルのプールから、屋外温水プールで各種イベントを催す神戸みなと温泉「蓮」、さらにリゾート地では草津のホテルヴィレッジなど。手ぶらで気軽に非日常とインスタ映えトリップをする女子の指向とマーケットトレンドは相関性が高いと見て、マーケターは注視していく必要があるでしょう。

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