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待ち遠しいハロウィーンに対する、クリスマス離れの【なぜ?】

「クリスマスが盛り上がらない」とは、2008年のリーマンショック頃から言われていましたが、クリスマスは家族で過ごす派が外出派を上回るというデータも公開されています。一方、ハロウィーンはといえば、話題性でもイベントの数でも近年はクリスマス以上に注目され、日本のハロウィーンの盛り上がりがSNSで各国に伝わると、「日本のハロウィーンを楽しみにする訪日客」も増加。2017年度の10月の訪日外客数は、7月の268 万1,518人に次ぐ259万5,148人を達成。前年同月比では21.5%も多く、10月として過去最高を記録しました。
日本のハロウィーンは、独自のお祭りとして、宗教も流儀も飛び越え、不特定多数の興味を沸かせています。

クリスマス離れと「つくし世代」の関連性を考察

ゆとり世代、さとり世代、その後の「つくし世代」*って何?
ミレニアルの次、「ジェネレーションZ」ともかぶる、言い換えるとアメリカにおける1995年以降に生まれたジェネレーションZと、シンクロする世代。
そんなつくし世代のコア層ともいえる、18歳~24歳の男女が、クリスマスよりハロウィーンで「つながり」を求める傾向をお伝えします。
*マーケター藤本耕平氏による命名

クリスマスはパートナーや恋人と過ごす人が大部分を占めるなか、わざわざ外食をしに出掛ける人は、傾向として少ないようです。楽天インサイトが全国の20代から60代の男女1,000人を対象にアンケート調査を行った結果を以下に紹介します。すべての年代で「いつもと変わらず」が一番多く、外食に出かける人は1割に満たず、またテーマパークに出かける率は1.3%しかいませんでした。

「つながり」を大事にする一方、自分だけの時間も確保したい

これとは別に、株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメントが実施した調査では、18~24歳の男性には「自分だけの時間が空間を大事にしたい」という思いが、上の世代より強いという傾向があるようです。といっても内向きなわけではなく、他の世代に比べると積極的に人と関わっていきたい意欲が目立って高いことが調査結果に表れています。

デジタルネイティブならではの現実と仮想との乖離。日本に限ったことではなく、本人の気づかないうちに躁うつが激しくなったり、多くのストレスを抱えたりと、心の均衡を取ることが難しくなるケースが、アメリカをはじめ先進国で問題視され、研究も進められています。

煩わしいのは避けるが、「ぼっち」はいや

「孤独」や「ぼっち」に対し、拒否感を示すつぶやきもSNSで簡単に探すことができます。シンプルに電話をする、会うだけではないコミュニケーション手段の多様化と、複雑なやりとりに気をもみ、意識をしなくてもいい部分が気になって仕方がなくなってしまうことも。

以下の表は、18~24歳を対象に、「どこでも情報を受け取りたい」と「いつでも誰かとつながっていないと不安」にYES、NOで返答してもらった単純集計に、クロス集計で各属性の気にする傾向を調べたデータです。

情報収集に貪欲で、かつ誰かとつながっていないと不安という人は、他人から自分がどう見られているのかをとても気にしています。単純集計で、情報収集にもつながりを持つことに同意をしないと答えた人でも、自意識の高いことが示されています。「仲間から浮かないよう」気を配る人は3人に1人、「友達にほめられる装いをしたい」は半分近く存在し、周囲に気を配っているようすがうかがえます。

クリスマスが家族や親しい人と一緒に過ごす「クローズド」なイベントになっていく一方、ハロウィーンはオープン。その日、その場限りの友人ができるのも、ハロウィーンならでは。思い思いのコスチュームを着て、素の自分とは別な顔でパレードに参加をする。SNSでは仮のIDや「捨て垢」で書き込みはするけれど、本名は明かさない。アメリカでも若者のfacebook離れが報じられていますが、その理由は実名を登録するリスクとつながりたくない人にも自分をさらしてしまう面倒くささにあると思えます。つくし世代にクリスマスよりハロウィーンが響くのは、密な関係性よりもカジュアルで広く浅くなつながりを指向することが理由ではないかと。

SNS解析ツールNapoleonCat

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