最新ウェブマーケティング

  1. HOME
  2. 最新ウェブマーケティング
  3. 購入センチメントに響かせる! 企業がPinterest(ピンタレスト)をはじめるメリット

購入センチメントに響かせる! 企業がPinterest(ピンタレスト)をはじめるメリット

マスメディアに代わり、トレンドが生まれる場所はソーシャルメディアへ移行。ユーザーが求める情報を、適切かつ絶妙なタイミングで届けるSNSの拡散性をどうコントロールしていくかが、企業の課題となっています。
海外ではホットな位置づけの「Pinterest(ピンタレスト)」は、まだまだ日本では利用者が低いものの、ポピュラーになっていく可能性は大。すでにアメリカやヨーロッパの多くの企業は、Twitter、facebook、Instagramと同じように企業アカウントを取得、運用しています。

2015年にメディアエージェンシーのKantar Millward brownが行った調査では、 Pineterestユーザーの93%が購入意欲をもってPinterestプラットフォームで情報収集し、87%が購入の意思決定に役立っていると回答をしています。

企業のマーケティング担当者向けに、Pinterestを活用するメリットついてお伝えします。

Pinterestは、「お気に入り」をコレクションするSNS

Pinterestは、お気に入りの画像を「ボード」と呼ばれる画面へテーマごとに「ピン止め(ブックマーク・保存)」をしていくサービスです。月間ユーザー数は2018年9月においてグローバルな数字で2億5,000万人と公式発表されています。
多くの人が疑問に思うのがPinterestとInstagramはどう違う?ではないでしょうか。
Instagramが「自分発信」である一方、Pinterestは「集めて比較、検討し、誰かとシェアする」に使われています。ユーザーは自分のコレクションしたボードを、個人的な趣味やアイディアのヒントにしたり、センスのいいボードを見つけてフォローしたり、誰かと共有といった使い方をします。
弊社ではウェブサイトと連携させたコンサルを行っており、そこでもユーザーが購入を前提にPinterestでアイテムを収集、吟味して購入というフローが確認できました。
Instagramが世界観の演出だとすれば、Pinterestは購入ガイドやライフスタイルのtipsの集まり。インターネット上で目に留まった写真を自分のボードに「ピン」し、他のユーザーのアイディアを自分のボードにリピン(拡散)していきます。企業アカウント開設の利点は、ブランディングの強化と情報量の多さをアピールできることです。
それでは使い方を、説明していきましょう。

1. 画像をボードにPin(ピン)する

現在抱えているプロジェクトやアイディアの参考になりそうな画像を見つけたら「保存ボタン(Save)」をクリック(タップ)し、自分のボードに「ピン(ブックマーク)」する。

2. 「お気に入り」の画像をRepin(リピン)する

「Repinする」とは、他のユーザーがPin、あるいはRepinした画像を自分のボードにPinすること。TwitterのRT(リツイート)やfacebookのシェアにあたる機能です。Pinした画像はfacebookやTwitterなどの外部のSNSで共有も可能です。

「お気に入り」のアカウントをフォローする

ブランドのアカウントをフォローすることで、新たに投稿された画像だけでなく、類似イメージもボードに流れてきます。

自らがPinした画像と「似ているPin」を自動表示する機能によって、ユーザーの興味を刺激。直観的に商品を取捨選択、比較検討。インスピレーションで手繰り寄せながら、ついには本当に欲しいもの=目的を探し出してくれます。
さらに検索機能も秀逸で、探したいキーワードを入力すると、類似した「おすすめピン」が表示され、好きな形の靴やヘアスタイルまで一覧表示。「ズーム検索」ツールを使えば、ディテールが似通ったアイテムや同じジャンルの被写体を呼び出してくれます。また、アプリに備わる「Pinterest レンズ」を使い、スマートフォンのカメラで検索したいロゴやモノを撮影すると、撮った画像をもとにプラットフォーム上のイメージから類似画像をピックアップ、表示。すなわちこれは、キーワード入力をせず、検索が可能な機能なのです。

ビジネスアカウントの開設から運用まで

B2C向け製品の販促に、ビジネスアカウントでPinterestを活用する例を紹介しましょう。

まずはメールアドレス、パスワード、ビジネス名、ビジネスのタイプを選んでアカウントを作成します。

  1. ピンを作成する(商品画像を投稿し、詳細URLを貼る)
    ボード名(カテゴリ名)を選択します。
    ボードにアップロードする画像は、参照元URLから取得する方法もあります。
  2. プロフィールを編集する
    サイトに例えるならMETA要素のdescriptionに当たる部分。Instagramならばプロフィール部分。用意された入力フィードに説明を記載し、ブランドをPRします。
  3. アナリティクスでユーザー動向を分析する
    投稿した画像は、標準で備わるアナリティクスを活用し、閲覧の回数や流入と流出を把握。自社のデジタルマーケティングに役立てられます。
  4. IstagramやYouTubeと連携。投稿の手間を省きつつ、相乗効果を期待
    ビジネスアカウントを運用するメリットの1つに他のSNSとの連携機能があります。
    すでにInstagramやYouTubeを運用している人は、連携して同じ写真や動画をPinできます。他のSNSと異なり、ユーザーのフィード画面には個々の好きなTopics(トピックス)に関連する画像が表示されるため、ブログや他のSNSのように更新頻度やインタラクションを気にせずに、運用できます。

Pinterestの著作権に対する方針

PinやRepinすることで、画像の持ち主の著作権を侵害することにならないのでしょうか?
Pinterestは、画像を転載するのではなく、自分のPCやスマートフォンに【ブックマークするSNS】というコンセプトがあります。画像の参照元リンクを挿入し、著作元を明らかにしているため、企業やクリエーターは自社製品を多くの人にPRできるといったメリットがあります。
画像を人に見せたくない場合は、シークレット設定にして、招待したユーザーだけが閲覧できる限定公開にしてみては。

アカウント開設および運用前に、Pinterestのルールにも目を通しておきましょう。
個人アカウントのPinterestの利用規約には、リスクはすべてユーザー自身が負うものといった文章が記載されています。その点について十分に理解し、アイディア帳として、またはコレクションとして使用してください。

※企業でPinterestを利用する場合、自社の関連画像以外をRepinする例は多くありません。ビジネス向けの利用規約はこちら

買いたくなるのはナゼ?Pinterestユーザーの59%が、Pinterest経由で商品を購入

ユーザーの広告を避ける傾向は、SNSでも顕著であり、多くのB2C企業が商品の販促に頭を悩ませているのではないでしょうか。Pinterestは、画像と共にURLを設置する仕様のため、facebookやInstagramより、閲覧者を違和感なく自社の商品情報に誘導できます。その上、着地させた商品の「保存」や「シェア」を大きなバッヂで促す施策がとられてあり、非常に拡散しやすく、これがユーザーの商品購買にも影響を与えています。
米ADエージェンシーSteelHouseの調査によると、facebookユーザーの33%が、広告やニュースフィードなどを見て商品を購入したことがあるのに対し、Pinterestユーザーの59%がPinterest経由で商品を購入した経験があると答えています。

他のSNSに比べるとユーザー数は少ないながらも、運用に積極的な企業も増えています。関連画像の表示で、ユーザーに無意識のうちに【閲覧】と【記憶想起】を作用させるPinterestは、フォロワーの数より月間閲覧者数(monthly viewers)に注目し、アナリティクスを使いながら運用戦略を立ててみてはいかがでしょう。
まずは、自社アカウントの登録とウェブサイト上にPin(ピン)ボタンの設置をおすすめします。

<企業公式Pinterestアカウント>

運用の参考にしたい、閲覧者数の多いビジネスアカウントをピックアップしてみました。

≫ROOMIE(ルーミー)
1.9M monthly viewers
「クラフトな遊び心地」を掲げるメディアの公式アカウント。ジャンル分けされたボードの並べ方はとても参考になる。
≫HIS 142.8K monthly viewers
「世界遺産」、「スイーツ」、「タビジョ」などテーマ別に展開。Instagramと連携した利用方法に注目を。
≫楽天レシピ 888.6K monthly viewers
世界中からさまざまなジャンルのレシピをコレクションしたギャラリー。見た目で直観的に選び、レシピ詳細ページに遷移ができる。
≫ゼクシィ 1.4M monthly viewers
結婚式の準備中の人も将来結婚したい人にも。式のコーディネートの参考になりそうなPOPな写真が満載です。
≫淡路市役所 月間閲覧者数非表示
兵庫県淡路市の観光名所や季節の花、地元のレストランのメニューなどの写真をSNSや公式サイトからリピン、観光客向けにPR。

SNS解析ツールNapoleonCat

最新ウェブマーケトップに戻る

お問い合わせ・ご相談はこちらcontact@bostudio.co.jp