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ネットとリアルを融合し、集客を実現。書店ビジネスとO2Oマーケティング

4~5年ほど前から手作りの作品を売買するハンドメードマーケットが注目されています。きっかけともいえるのが、2012年からサービスを開始するGMOペパボが展開する「minne(ミンネ)」です。ちょうどメルカリやフリルなど、C2Cコマースが話題になった頃に「minne」もアプリをローンチ。同社のニュースリリースで、2017年の年間流通総額は100億円を超えたことを伝えています。

手作りの財布やカバンなど、作り手のぬくもりを感じられるアイテムの「売りたい」「買いたい」をつなぐ市場規模は拡大の一途をたどっています。
百貨店、ブランドショップ、またカフェでも手作り作品展を催し、こだわりのハンドクラフトを求める来場者を獲得。規模の大小にかかわらず企業はECサイトと並行し、期間限定のイベントやワークショップを実店舗で開設、来店誘導を目的としたO2Oマーケティング(※注1)を導入しています。

見ているだけで楽しい。書店に併設した雑貨店

三省堂書店は5年ほど前から書店内に「神保町いちのいち」という雑貨店を設け、作家さんのクラフトを展示販売。選任のバイヤーが「創り手」とじっくり話し合い、神保町の持つ知的で雑多なイメージにマッチした“もの”だけを取りそろえています。「神保町いちのいち」では来店客と「作品」との出会いの場を提供、書店への集客につなげています。現在は、「神保町いちのいち」に出品する作家さんの数もバリエーションも増え、毎日をちょっと豊かにする日用品から、ギフトや贈呈品、引き出物に最適な品々が、お店に彩りを添えています。

創り手の想いが伝わる“もの”と出会いの場を提供する「神保町いちのいち」ですが、ウェブサイトのリニューアル前はオンライン上の問題点を抱えていました。ビー・オー・スタジオはサイトの再構築に取り掛かる前にヒアリングを実施し、改善案を提出しました。

「神保町いちのいち」ウェブサイトの抱えていた悩み

  1. ユーザーにとって見づらい画面、分かりにくい、使いづらい構成を変更したい。
  2. 旧サイトは画像を貼り付けたページが多く、しかも更新の際にHTMLの知識を必要としていた。アップデートに手間と時間がかかることを解消したい。

具体的な改善案

  1. ユーザーの興味関心を集める商品を中心に見せる設計に改修。
  2. HTMLの知識がなくても更新が可能なCMSの実装。
  3. スマートフォンからアクセスすることを考慮したレスポンシブ・ウェブデザインの採用。

これら3つの施策を講じることにより、リニューアル後のウェブサイトは更新頻度が向上。
クローラーの訪問しやすい環境を整えたことで、SEOにも良い影響を与えています。またユーザーインターフェースの大幅な見直しにより操作性が改善。レスポンシブ化によりスマートフォンからのアクセスが増え、その数はPCを上回るとの報告も届いています。

ウェブサイトの認知度が高まるにつれ、「神保町いちのいち」への出品に興味を持つ作家さんが増えてきました。そこでウェブサイト内に専用応募フォームを開設、これは新しい作家さんの起用に一役かっています。

リニューアルから3カ月が過ぎる頃には、定期的にウェブサイトを訪問してくれるファンも増えました。こういった人たちが店舗への集客に直結し、今では「神保町いちのいち」がブランドとして成立しています。この現状を維持するためにも、オンラインを店舗集客の方法に見据え、TwitterやFacebookといったSNSと相互運用していき「神保町いちのいち」を盛り上げていきたいと考えています。

ウェブサイトから店舗への集客強化や新着情報のCMS化でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

※注1: インターネット(オンライン)から店舗(オフライン)へ、あるいは店舗(オフライン)からインターネット(オンライン)へ顧客を誘導することを目的としたマーケティング手法。

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