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多言語サイト構築 (2) 海外SEOを考慮した5つの要点

多言語ウェブサイト構築の5つのポイント

1.CMSは画面単位の設計か、ウェブサイト単位の実装か

多言語化ウェブサイト構築にあたり、CMSの導入を考えたときシステムの設計も重要な要素です。日本語ウェブサイトと英語ウェブサイトの2サイトを、単一のCMSで構築する場合、下記の2つのプランが考えられます。

①単一の記事投稿画面で日本語と英語の両方を管理する方法
②ウェブサイト自体を別々に管理する方法

① で提示した単一の記事投稿画面で管理する場合、コンテンツデータを一元管理することが可能なため、同一の担当者が同じ記事の多言語コンテンツを管理する場合に有効です。URLについても一度の設定で切り替えが可能です。

日本語ページ:http://example.com/about/index.html
英語ページ:http://example.com/en/about/index.html

② ウェブサイト自体を別々に管理する方法だと、マルチサイト機能や個別ウェブサイトが設定可能です。①で述べた単一記事の管理と違い、各言語サイトのコンテンツボリュームが異なる場合も柔軟に対応します。

2.単語数にゆとりのあるデザインと情報設計を心がける

各言語で画面デザインを分ける場合を除き、画面設計を統一的に表示させたい場合は単語数のばらつきに対応できるようゆとりのある画面デザインを推奨しています。Appleに代表されるように、各言語のトーンアンドマナーを維持しながら多言語ウェブサイトでの表現が可能です。

3.翻訳は原稿納入型かASP機械翻訳型か

翻訳原稿は原稿納入型で、なおかつネイティブによる翻訳がもっとも高品質です。ただし時間やコストがかかる場合が多くまた、専門知識の必要な場合には業務理解も必要になってくるため、ネイティブかつ業務理解力のある翻訳者を探す必要が生じます。
一方、ASPサービスで提供される機械翻訳の場合、初期コストは低いですが、直訳文が多く、ぎこちない文章が表示されることや専門用語が正しく翻訳できないというデメリットが存在します。
機械翻訳と内容に応じた手動翻訳ができるwovn.ioのようなサービスを活用してみてはいかがでしょう。前章でも触れましたがwovn.ioは翻訳APIを利用するためサービス停止等のリスクはあるものの、低い導入コストで多言語ウェブサイトの構築が可能です。

4.各言語のSEOチューニング

各言語のチューニングとしては、HTMLのlang属性、hrefkangタグの設置、Google サーチコンソール内のインターナショナルターゲティングを通じた国によるターゲット設定、各言語のXMLサイトマップの登録を実施します。CMSを用いてテンプレート化することで運用負荷が下がります。

5.地域や表示スピードも視野にいれたアクセス解析

ウェブサイト公開後はGoogleアナリティクス等のアクセス解析を用いて、地域毎のアクセス分布や表示スピードを確認します。インフラ環境が異なることに鑑み、整備通信速度の遅い地域からのアクセスでも表示速度を向上させる方法が無いかを検証します。旧端末のモバイルのシェアが高い場合、表示崩れが発生していないかを確かめ、調整する必要があります。さらに中国圏からのアクセスでは主要なSNSが利用できないため、シェアの仕方を考慮する必要性もでてきます。2018年時点では、中国圏内からYouTube動画も閲覧できません。さらにインフラ面ではサーバの設置場所も国内と海外で速度が変わってきます。

軌道に乗るまではこまめなメンテナンスを心がけましょう

これまでのポイントを踏まえ多言語ウェブサイトを構築した後も作って終わりではなく運用サイクルが重要です。国内と違い多言語化した場合には、対象ユーザーが増加するため、アクセスログ解析やサーバログなどの定点観測を実施し、ウェブサイトの運営が軌道に乗るまでは随時メンテナンスが必要です。公開後に想定外の問題が発生することも予測されるため、スピーディに運用サイクルを回しましょう

SNS解析ツールNapoleonCat

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