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集客率アップを実現。ユーザー導線に着目したマルチエントランス戦略

B2B、B2Cに限らず、お問い合わせ完了数や資料請求数など何らかの目標(CV=コンバージョン)設定をしているウェブサイトの場合、そのコンバージョンにいたるアクセスの最初の閲覧ページは、傾向として約半分(45%~50%)がトップページからの流入で、残りの半分は下層ページの【どこか】が最初の入り口。すなわちダイレクトにアクセスが生じたページということになります。

トラフィック

より多くの人にウェブサイトを閲覧してもらいたいのなら、まずはユーザーがどのようにサイト内の「その」ページに着地をしているのか、流入経路を知り、訪問の現状を知ることが必要です。ビー・オー・スタジオのサイトを例に、トラフィックについて解説をしていきます。

オーガニックでビー・オー・スタジオのウェブに流入するユーザーは、まず「最新ウェブマーケティング」の記事にランディングし、これが訪問者全体の約50%を占めています。多くの人はネットで知りたい情報を探す場合に、キーワード検索をします。訪問者の目的に合致しているか否かは定かではありませんが、ビー・オー・スタジオの「最新ウェブマーケティング」のページが、「LP(ランディングページ)」として機能していることは明らかです。当社では着地したページを起点に、訪問者に他の記事にも目を通してもらう「サイト内リンク」や「関連ページのリンク」を設置したり、ユーザーにとって「有効」と思われる情報を取得してもらうための導線設計をしたりと、さまざまな工夫を心がけています。

訪問者が着地したページの検索キーワードから、ユーザーの関心事が見えてくる

ユーザーの閲覧開始ページを知るために、アクセス解析を実行してみます。Googleアナリティクスをすでにウェブサイトに設置済みならば、アナリティクスのダッシュボーから、左ペインの【集客>Search Console>ランディングページ】で、訪問者が最初に閲覧したページを確認できます。

次に集客率をアップさせるためには、どんな検索キーワードでサイトに訪問する人が多いのかに着目してみましょう。ビー・オー・スタジオである住宅メーカーのアクセス解析を行ったところ、「壁式枠組み工法(2×4工法)、(2×6工法)、(2×8工法)」などを検索キーワードとして入力することが多いことが分かりました。実際にオーガニック検索してみると、他社を抜いてページの一番上に掲載されるほど、検索数の多いワードだったのです。壁式枠組み工法は、同じサイズの角材と合板を組み立てて、壁、床、天井、屋根部分を構成する工法です。それまでの日本の住宅設計で主流だった木造軸組工法に比べ、耐震性、耐風性が高く、高機密、高断熱に優れていることが特徴です。システマティックに組み上げられることから効率よく進められ、工期短縮につながることが住宅購入者に喜ばれています。そこで「壁式枠組工法」専用のランディングページを構築したところ、想像を上回る多くの訪問者が流入し、CVコンバージョンにつながる成果を上げました。

さらにリスティング広告をはじめるにあたりキーワード分析を実施したところ、「平屋」や「2階のある平屋」というワードに人気のあることが判明。日本語としてなんとも違和感のある言葉ですが、2階のある平屋とは、平屋部分の三角屋根を利用して中2階を作る手法です。ユーザーの「平屋がいいけど、使える面積を最大限に増やしたい」というニーズに合致する言葉=キーワードに注目し、詳細な情報を盛り込んだランディングページを制作。公開後は予想以上の集客を実現し、クライアントから喜ばれたことは言うまでもありません。

この成功事例を元に、商品ページ、展示場情報、インテリアなど20ページ近くのランディングページを作成。これらのトータルアクセス数が、本来のメーカーサイトのトップページを越えるほど、閲覧数を増やしました。
このようにユーザーに情報を提供するまでに、どんな道筋(path)を作って誘導するかという戦略的なサイト設計は、コンバージョン率を高めるために非常に重要です。

再びGoogleアナリティクスに話を戻しますが、個々のユーザーのアクセス経路を調べたい場合は、【ユーザー>ユーザー エクスプローラ】のクライアントIDから、いつ頃どんなページにアクセスしているのかを把握できます。閲覧開始ページを意識したことがなかった人は、この機会に見直してみましょう。ウェブサイトの集客アップのためのヒントが隠されているかもしれません。

ビー・オー・スタジオの考えるマルチエントランス戦略は、サイト内のすべてのページが訪問者の入り口になることを前提に考えた全体設計の実現です。集客につなげるための構成要素を、ユーザーの縦遷移と横遷移を考えながら組み立てていきます。ウェブサイトの構築はもちろん、ダイレクト流入を増やすための調査依頼も承っています。お気軽にお問い合わせください。

SNS解析ツールNapoleonCat

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